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根拠、根拠、また根拠

私「やっぱりカプコン。安心のメーカー」
私「今まであったかな、このシステム!」
私「これがさあ、家にいながらできる!」
私「読み合いっていうの?それがいいよ」
私「キャラクターもすごいよね。魅力的」

兄「・・・おい、弟よ」

私「なになに、どうしたの?」

兄「オメーさっきから何が言いたいんだ?」

私「えっ・・・」

幼き日の思い出。
私はとあるゲームが欲しくなって
ゲーム雑誌を片手に、兄にアピール。

某格闘ゲームの魅力を語りまくって
兄も私と同じ気持ちになってもらいたい。
あわよくば一緒にゲームを買ってほしい。
そんな思いでアピールをし続けていたら
突然兄が不機嫌になってしまった。

なんで?なんで不機嫌になるの?

普段は優しい兄が怒ってしまったことに
ビビってしまった幼い私は閉口。絶句。
いったい何がいけなかったというのか…。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

『話』を正三角形の形にしてみると
上部に『結論』がデーンとあって
下部に『根拠』がグヌヌと支えている感じ。

これはピラミッドストラクチャーっていう
考え方なんですけど、論理派の私としては
視覚的にも感覚的にも納得のいく考え方。

つまりまあ、結論と根拠はセットなわけで
結論を語るためには多くの根拠が必要になる。
今風に言うとエビデンスってやつですか。

でも、でも

根拠だけしか話さない人が多すぎるんです。
それこそ幼い時代の私のように。

・安心のゲームメーカーだから
・画期的なシステムだから
・自宅でできるコスパの良さだから
・心理戦もできちゃうから
・他の追随を許さないキャラ達だから

こんな風に根拠ばっかり言われたところで

「うん、だから、何?」

と、聞いてる人は思っちゃうんです。

そのゲームが欲しいのか?
もしかして買ってもらいたいのか?
カプコンが大好きでただ語りたいのか?

「何がしたいんだ、オメーは!」

と兄が怒ってしまうのも無理はなかったんです。

じゃあ、どういうふうに話せばよかったのか?
こう話せばよかったんです。

「僕はこのゲームが欲しいんだ。買うよ。
あまりにも好きだから魅力を語りたい!
大好きな兄にも同じ気持ちになってほしい!
だからね、いいところを一つずつ言うね。
まずは・・・」

こんな風に結論をバシッと言ってから
根拠を並べていたら、きっと兄は怒らなかった。

話を効果的に伝えるためには骨組みがあると吉。
三角形でもなんでもいいんだけど
結論と根拠のセットを意識した骨組みであれば
たいていは有効に使えちゃいます。
自分なりの『骨組み』があると便利ですよ。


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