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ブ厚いローストビーフを作る
同僚から良いものを貰ったぞ。ふふふ。
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驚かないで下さいね。
これがあれば、誰でも自宅でリッチな
ローストビーフを作れちゃうんですよ!
ええっ!?そんな夢のような話があるんですか?
あるんです。夢は叶うんですよ。
まあ素敵!抱いて!ムギュー。
「夫くん、なに一人でブツブツ言ってるの?」
振り返れば嫁が居た。
ごほん。
やあやあ嫁ちゃん、ちょうど良い所に。
実はこんな良いものを貰ったんだよ。
「へえ。ローストビーフ!作れちゃうの?」
そうなんだよね。あの誰もが難しいと思っていた
ローストビーフが、誰でも簡単に作れるんだよ。
「わお!じゃあ、よろしくね夫くん!」
うん。
…うん?
「誰でも簡単に作れちゃうんでしょ?
いやー楽しみだなーローストビーフぅ」
お、おふ。
ぼ、ぼくにまかせとけ!
こうして我が家初となるローストビーフ作りの
白羽の矢はぼくにブッ刺さったのだ。
これは先日起こった実話。
料理下手な夫のローストビーフ奮闘記である。
・・・
皆さん、知っていましたか?
スーパーのお肉コーナーには
ローストビーフ用の塊肉が売っているんです。
今まで全然気に留めなかったものだから
発見したときは驚きましたよ。
お前ッ!いつからそこに居たんだッ!?ってね。
幸いなことに値引きされていたので即購入。
300gで800円也。
はい、ここで朗報です。
ローストビーフを作るために必要な材料は二つ!
たったの二つで事足りるんですよ。素晴らしい!
・ダイショーのローストビーフ用セット
・ローストビーフ用の塊肉
つまり、塊肉を購入したぼくは既に王手。
あとは作るだけってことですよ!
そうそう、作り方も簡単なんです。
・・・
①塊肉にシーズニングスパイスをまぶす。
(シーズニングスパイス???)
って固まらないでくださいね。
これはアレですよ。調味料のことです。
お肉に粉を擦り込む光景、あるでしょう?
お肉に下味を付ける、みたいなヤツですよ。
あれをやるんです。
安心してください。付属品としてすでに
“ローストビーフセット”に入ってますから。
手が汚れないように
塊肉とシーズニングスパイスを
ビニール袋に入れてわちゃわちゃ揉めばOK。
ちなみにこのやり方は、隣で見ていた
嫁ちゃんが教えてくれました。頼りになるぜ。
・・・
②肉を全面、フライパンで焼く。
正直、この肯定が一番楽しかったね。
デカい肉を焼くのってめっちゃワクワクする!
中火で全面、各15秒ずつ焼き目をつけてから
弱火で二面、各8分ずつじっくり焼くんだよね。
焼きあがったらアルミホイルに包んで
余熱で火を通すんだ。くー、通っぽい!
ちなみにこれもまた、隣にいる嫁ちゃんに
教えて貰ったことなんだ。マジで頼りになる。
余熱で30分じっくり火を通したら冷蔵庫へ。
そのまま60分冷やしたら完成ってワケ!
どう?マジで簡単だと思わない?
あとは食べる直前に、付属の
グレービーソースと
ホースラディッシュソースをかけるだけね。
・・・
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それでこれが切り分け中の画像ね。
店で売ってるローストビーフみたいでしょ?
この火の通り方を見た時は狂喜乱舞だったね。
でもさあ、切り分けしてて思ったんだけど
ローストビーフを薄く切るのってマジむずい。
スーパーで売られているローストビーフの
薄さはありゃ芸術的だね。いったいどんな
スパスパ切れるナイフを使っているのやら。
ぼくは薄く切るのを早々にあきらめたから
ブ厚いローストビーフが出来上がったのさ。
まあこれはこれで家庭的でいいよね。うん。
・・・
「美味しいいぃいいい!」
夫婦揃って大絶賛。文句なしの肉感!
あ~、肉喰いたい!って気分あるでしょ?
あれを見事に解消してくれる肉厚ぶりだよ。
スーパーで売られているヤツの3倍くらいは
ブ厚いローストビーフだから、ものすごいよ。
歯ごたえが抜群。もにゅもにゅ。
今考えてみれば300gの肉を
ぼくたち二人で分けたんだから…
一人当たり150gも食べたんだね。
そりゃあ大満足するわけだ…(笑)。
そうそう、デカい肉と言ったら付け合わせ。
隣にいる嫁ちゃんがいつの間にやら早業で
付け合わせの青のり風味ポテトを作成した。
これが肉料理にベストマッチ。たまらない!
そこまで食べてぼくはピーンと来たね。
あ、これ食後の珈琲めちゃウマいぞって。
ガツガツ食べる自分の手を無理やり止めて
珈琲を入れるために電動ミルを回したよね。
これが英断。勇者の行動。我ながら天晴よ。
肉、ポテト、そして珈琲、勝利!
ああ、こんな美味しい料理を食べていいのか!
いいんですいいんです。君は頑張ったのです!
ありがとうロースト・ビーフ!
いいんだよアオノリ・ポテト!
夕日を背にうんうん頷く珈琲!
この世界はなんと素晴らしい!
「夫くんまた一人でブツブツ言ってる…」