個人的な趣味と夫婦の形
ここだけの話
嫁ちゃんは小分けにするのが大好きなんです。
コストコの大型ピザを切り分けて冷凍したり
パン作りで使う無塩バターを小分けにしたり
食品関係は毎回感心するほどキッチリ分ける。
入浴剤用の塩(エプソムソルト)であっても
一回分ごとの小袋にしっかりと小分けにする。
サインペンで日付まで記入する徹底ぶりです。
他の家庭のことはよくわからないけど
少なくとも私の母親はここまでやってない。
おそらく嫁ちゃんは几帳面なんだろうと思う。
「ねえ嫁ちゃん、キッチリして、疲れないの?」
数年前に気になって聞いたことがある。
「えっ、キッチリ分けると気持ちいいでしょ?」
疲れるどうこうではなかった。
小分けという行為が好きだったのだ。
理解できなかったが、その気持ちを尊重した。
夫婦やパートナーがいる場合
お互い個人的な趣味を持っているのは
とても大きな『仲良し要素』になると思う。
私たち夫婦の場合で言ったら
私・・・note、読書(ミステリー系)、ゲーム等
嫁・・・料理、収集、ちい活、読書(恋愛系)等
これがお互いの個人的な趣味。
パートナーがいなくてもひとりで楽しめるもの。
夫婦は共通の趣味があると良いと言われるけど
それと同じくらい、個人的な趣味も重要な要素。
自分ひとりの趣味があると心の支えになります。
精神的に自立するためにも大事なポイントです。
いかなる時でもパートナーを気にして
行動の全てがおんぶにだっこだったら
ともすれば依存関係になりかねません。
あと、男性は“一人の時間”を欲しがります。
時にごちゃごちゃした家庭から抜け出して
一人キャンプで焚火を眺めたくなる・・・
そんな性質を持つ傾向がつよく見られます。
女性は会話と触れ合いでストレスを緩和しますが
男性は孤独の空間でストレスを緩和するのです。
ゆえに共通の趣味でずっと一緒に過ごしていると
突然男性がイライラすることがありますが
これはパートナーを嫌いになったわけではなく
ただ単に、ひとりになりたかっただけです。
つまり、好き同士の夫婦であっても
ずっといかなる時でも一緒は難しい。
お互いを大切な人だと尊重するからこそ
個人的な趣味を持ち
自分ひとりで過ごせる時間を確保したいもの。
このとき、注意点がひとつだけ。
決して、相手の個人的な趣味のことを
軽く見てはいけないし、バカにしないこと。
自分には理解できないことであっても
相手にとっては心の拠り所の場合もあります。
理解できなくてもいいじゃないですか。
だってそれは『相手の趣味』ですから。
たとえ理解ができなくても、尊重する。
それが、夫婦の形ではないでしょうか。