結婚したら男が消えていった話
最近男と話していない。
む、この言い方はなんか語弊があるな…
最近嫁ちゃんとしか話をしていない。
うん、これだ。これこれ。
結婚生活が始まってからというもの
ぼくの会話相手の90%は嫁ちゃんだ。
いや、会社で同僚と世間話はするよ。
行きつけの美容室でトークもするよ。
仲が良い兄とそこそこお話もするよ。
でもいずれも数分で終わってしまう。
ぼくはもっともっと話がしたいんだ。
くだらない議論をふっかけたいんだ。
ぼくもすっかり丸くなってしまった。
時には口汚い言葉で罵り合いたい…
そんな思いを抱く日だってあります。
そう。
ぼくは男とがっつり馬鹿話がしたい!
やっぱりね
同性との会話っていうのは、ちがう。
異性との会話とぜーんぜん、ちがう。
ぼくは好みの女性を前にすると
どうしてもカッコつけてしまったり
言葉を選んで話をチョイスするので
なんというか、気疲れをしてしまう。
その点、気の知れた男友達だったら
マニアックすぎる話だってできるし
脱線をしたらしっかり咎めてくれる。
思いっきり素が出せるのでとても楽。
だから結婚前のぼくは
ずっと男友達とばかりつるんでいた。
だってフツーに男の方が楽しいから。
結婚後もなんだかんだ理由をつけて
男友達と定期的に飲み会するだろう。
結婚前のぼくはそんな風に思ってた。
・・・
ところがです。嫁ちゃんと知り合い
あれよあれよと同棲を経た後、結婚。
結婚してみたら男友達と合う回数が
年に1回レベルにまで激減しました。
いや、最近じゃ3年に1回レベルだ。
おかしいんですよ。
これだけ男と会話をしていないのに
全然全く一向に不満が溜まらないの。
結婚したらさあ
家庭の愚痴とか嫁の不満とかさ
男は言いまくるイメージがあったの。
レモンサワー片手に、赤ら顔でさあ。
そんな不満が全然、湧いてこないの。
はて、どうして湧かないのだろうか。
何故、男と話さなくとも平気なのか。
うんうんと脳内会議でうなった結果
ぼくはついに気付いちゃったんだよ。
嫁様が満たしてくれたってことにね。
いやね、ぼくはこれでも嫁ちゃんが
大好きなので、今でも気を遣ってる。
会話や話題に気を遣っているんだよ。
だからまあ、ちょっとかしこまった
品の良いおしゃべりをするんだけど
それが当たり前になってたというか
あんまり息苦しくない状態というか
そんな会話が楽しくなってるんだよ。
もちろん馬鹿話もするよ。よくする。
夫婦ならではの独特の掛け合いでね
二人しか分からないスラングで爆笑。
こういうのがはちゃめちゃに楽しい。
そう、結婚してみてふと気付いたら
男友達と話す必要がなくなっていた。
これに気付いた時流石に驚いたよね。
結婚すごいなぁって。
嫁ちゃんすごいなぁって。
世の中、何が起こるか分からないね。
あんなに最高だと思っていた男友達との会話が
まさかなくても問題ない日がやってくるなんて。
そんなわけで特に必要性を感じないこともあり
ぼくの周りから男がどんどん消えていきました。
代わりに嫁ちゃん関連の女が増えていきました。
いや別に絶交したとか音信不通とかじゃなくて
ただ、会ってないだけだよ。念のため一応補足。
ええっと、まとめると結婚は面白いぞ。
ということです。
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