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お好み焼きは焼かないけれど、

お好み焼き屋で働いています。と言えば、必ずと言って良いほど、お好み焼きを焼いてるの!ちゃんと焼けるー?と言われる。が、

僕はほとんどお好み焼きを焼かない。


10日〜20日まで毎日働いたけど、その間に焼いたお好み焼きは10枚もないと思う。お店自体はとても売り上げも好調で、お好み焼きもバンバン食べてもらえているが僕は焼いていない。

まず店長が1人で焼くことが主なので、
僕はレジとサポートをすることが主な仕事。

ただ、自信を持ってサポートの仕事をしてる。
お好み焼きが焼けないからと落ち込むことはなく、むしろ、自分がやるべき仕事をいかに楽しむかの方に力を振っている感がある。

例えば、お好み焼きができるまでに、鉄板やお盆、箸などを準備して並べ、洗い物をして、レジもする。時間があればもやしのひげ抜きもします。珈琲の注文があれば淹れる。ちらちら鉄板の方をみると、卵が割られ仕上げに入っている。ここだ!と言ったタイミングで全ての仕事を切り上げ、お好み焼きが出来上がる瞬間、ソースを塗る準備をする。青のりも振って、ベルを鳴らす。

ここまでの1連の流れをいかに、流れるようにするか。ドウだ。

仕事ってめちゃくちゃ難しいものだと思っていて、バイト時代もどれだけ活躍するかばかりを気にしていました。とにかく仕事が欲しい。暇が嫌だ。そんな気持ちでやればやるほど良いとばかり思っていました。でもやればやるほど負担は増えるし、それでも時給は変わりません。

だから途中から、自分ができることだけを徹底的に完璧に仕上げる方向へシフトしたんです。

スーパーのアルバイトって基本レジと品出し、あとはフェイス(商品の向きを見えやすいように並べ替えていくこと)があって、あとは棚替えも任せられたりもする。

ただ発注はしないし、お客様の対応も社員の方に任せます。だからそっちのことは気にしないことにする。

できるようになればなるほど、あれもこれもと仕事を増やしたくなる。でもできるようになるからこそ、それを完璧に続けていくことの方が難しいのかもしれません。


僕はお好み焼きは焼かないけれど、
他の仕事なら任せとけ!

珈琲は任せとけ!
でもそのほかのことはいいかげん。

いいかげんなことを良い加減でやる。


それじゃまた。

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