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完全敗北の香り

僕は珈琲屋ですが、珈琲屋にあまりいきません。というのも自分の店で精一杯というか、いやそれは言い訳ですね。休みの日にもあまり珈琲屋に行くことはありません。

今日西条に行くというお客様からおすすめの珈琲屋などはありませんか?とメッセージをいただいたのですが、全くいったことがないのでわかりません。と答えることもできた。それでも珈琲屋として何か楽しい日になるようなお店をいうのがいいかとGoogleマップで検索をして出てきた珈琲屋を紹介させていただいた。

その珈琲屋さんは2ヶ月前ほどに一度珈琲いいかげんに来ていただいた方のお店で、僕は行けていないのですが、絶対に面白いマスターのお店なのでお客さんに紹介させていただきました。

それで、豆を買ってきてもらえませんか?と頼んでしまった。

しかも閉店間際にその頼んだ珈琲と今日あったことを話にお客さんがうちに来てくれて、今はその珈琲を飲みながら文章を書いている最中。

何の豆か書かれていないまま豆を100gいただいた。あえてなのかどうか。わからないし、飲んでもやっぱり僕の頭の中の記憶だけでは何の珈琲かわからなかった。これでわかったら面白いんだろうなとも思ったし、やっぱりすげえとなった。

袋を開けた瞬間のあの香り。自分がまだ焙煎をやったことがない時に、全国の珈琲屋さんの豆をオンラインで購入して飲みまくっていたあの時と同じ。正確には同じではないけど。でも何ていうんだろうか。完全敗北の香り

やはり自分もどこかで、美味しいと言ってもらえるような珈琲を作りたいという願望が。いやこんな珈琲を作ってみたいという願望があるのだと思う。それは稼ぐとか商売上手とかそういうのではなく、単純に今持っている手回し焙煎機でどこまで近づくことができるのか。僕が何度も経験した敗北の香りをいつか自分でできるまで。焙煎頑張ろう

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