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いいかげんな珈琲屋について2

こんにちは。

僕は広島県にある東雲(しののめ)本町という街ではなく町みたいなところで、4坪ほどの珈琲屋を営んでいます。駐車場はありませんし、裏道なので人通りもまちまちです。メニューは珈琲、珈琲豆、バタートースト。これしかありません。珈琲は深ヤキ(深煎り)が95%です。色も真っ黒に近い。酸味はほぼ感じられませんし、苦味が強すぎな時もあります。焦げた珈琲は飲めまもんじゃないので、その一歩手前で焙煎はやめています。
本当はバタートーストもなかったのですが、食べるものかつ保存が効くものはこれだと思い、いや自分では思ってないけど親友に助言してもらい始めました。

2024/5/21にオープンした「珈琲いいかげん」。今は1月だから8ヶ月が経過したことになります。8ヶ月間で黒字になったのは2ヶ月だけでした。あとの6ヶ月は借りたお金を切り崩しながらやってきました。珈琲は500円。珈琲豆は100g600円です。ぶっちゃけ安いです。1杯の値段は500円で良いとしも豆売りの利益あるのかな。いやあるんだよな。原価率とかなんとか言い始めたら多分面白くない。でも店を始めたから前回の「いいかげんな珈琲屋について」よりも真面目に書いています。考えることが真面目になってきました。もう少し遊ばなくてはいけないのかもしれない。

インスタグラムの投稿

年末年始1人の時間が増えたので、考えることが増えた。例えばお客様から「パーキングってどこにある?」と聞かれたりする。1回じゃないから結構気になるのかもしれない。だからInstagramに手書きでもいいから地図を書いてこことあそことあの辺にあって、ここが遠いけど1番安いです!とかピン留めしとけば、初めてみてもらえた人にも分かりやすいかな?とかそういえばメニューも投稿してなかったよなと思って昨日投稿してみました。誰かに甘えつづけてきたので、そろそろ自立をする時期なのかもしれないですね。

珈琲について

珈琲は5種類くらい常に置いてありますが、瓶の数と売れ方、売り方によってその時にないものもあります。あと毎月1種類は新しい豆を買ってみたりするので正直ぐちゃぐちゃです。あの時に美味しかった豆は次来られた時にはない。なんてこともあります。豆の仕入れ値も同じではないので、本当は100g600円で売り続けるのは商売としてよくないような気もします。しかしながらこの方が売る方も買う方もストレスなくできる気がするのでもう少し続けてみようと思います。100g700円だとお金をもらいすぎの豆の種類が出てくるので。

焙煎について

1キロの手廻し焙煎機で焙煎をしています。いわゆる自家焙煎というやつです。時間と温度は測っていません。なのでどの温度帯でどれだけ焼いているのかはよくわかっていません。昨日温度計を買ったのですがすぐにその温度がわかるわけではなく徐々に上がるタイプだったのでやっぱ測るのやめよう。となりました。話を元に戻しますと、釜は6分予熱します。これは7分も5分も試したのですが、7分はやりすぎで、5分はやらなすぎな気がした為、6分になりました。入れる生豆は850〜900g。1キロ入れるとこれまた焼きにくくなるので少し少なめにしています。まずはイエローの色になるように火力を弱めからスタートします。徐々に上げていって上手くいったら黄色になります。この時の火力はマックスの時もあれば、80%の時もあります。ぶれぶれですね。1ハゼがパチっときた時にできればMAXでありたい。そこから70まで下げるのですが、ここですぐ下げると2ハゼが遠のいてしまう気がするので、うまい具合に調整します。2ハゼが来た時に火力が弱すぎるとこれはまたこれで色も微妙な茶色になってしまいます。焼くという作業は研究みたいなもので、毎日やり続けてようやくわかった気がするだけです。ただ積み重ねてきた焙煎のあれこれをお店の珈琲としてちゃんとお客様に出せるようになるまで日々修行するのみです。

ペーパードリップについて

珈琲いいかげんでは、ペーパードリップでお客様の珈琲を作ります。今の所1人分しか1つのドリッパーで作らないようにしています。これに理由はあまりありません。沢山きてもらえたら改善するのも必要かと思います。1人分作るのにホットだと20〜25g。アイスは30g使います。おそらくですが珈琲屋があって濃さでいうと半分から上だと思います。飲みやすいというよりはどっしり重たい珈琲となっています。でも飲めたもんじゃないというような珈琲ではありません。それでもスッと無くなるような珈琲にしたいですね。まずは蒸らす。ペーパーにはお湯はかけないけれど、その際までしっかり蒸らします。普通にポタポタと珈琲のようなものが落ちてきますが、これは捨てる時もあるしちょっとだったらそのまま使うこともあります。僕のこのドリップはオオヤミノルさんの「珈琲の建設」という本に書いてあったものを真似させてもらっています。真似にもなっていないとは思いますが、日々やっていくうちになんとなく美味しい範囲ができてきたようにも思います。ただこれはあくまでも自分の好きな美味しいの範囲ですので、これをお客様が求めている美味しいの範囲で作れるようになるのも大切ですね。頑張ろう。

珈琲についてあまり話さない

珈琲についてあまり話さないように心がけています。店舗で聞かれた際にはなるべく答えるようにはしていますが、どれもこれも「自分が美味しい」と思っている作り方です。とちゃんと言うようにしていて、絶対に「これが1番美味しいですや、美味しい珈琲のいれかた」などとは言いません。おそらくですが美味しいという感覚が人それぞれあり、それは浅煎りと深煎りだけでも全然違うし、淹れ方が違えば味も違うし。豆の量も違うし。だから浅煎りを多く扱っている珈琲屋さんが「珈琲の美味しい淹れ方」と言ってそれを深煎りの豆で真似したら全然違うと思うし。でもそれを僕は当時知らなかったし、知れなかった。YouTubeで見ているその動画こそが珈琲の全てなんだ!とか思っていたけど全然そうじゃなくて、いやでもそのお店の豆を使って同じ淹れ方をしたら美味しいですよ。でもそれが全部に当てはまるわけではないと言う感じです。だから僕のお店の珈琲を気に入っていただけて嬉しいけど、これが全部じゃないし、家で飲む珈琲と僕が淹れる珈琲は多分違うけど、美味しくなるようにこうやったら良い気がします〜みたいなことは言うけど。格好つけてよく言っているのは珈琲をビジネスにしない。これもなんか変なこと言っているなと自分で思いますけど。でも言い方1つで見られるタイトルになり得るし、言い方1つで珈琲のことを伝え過ぎてしまうこともあるので。これは自分で経験したから。だからなるべく言わないようにしています。すみません。やっぱ色々変だとは思いますがね。というかここまでの文章で珈琲のことちゃっかり言ってますし。結局言いたいことを書けたらそれで満足なんですよね。

今の生活

珈琲屋を始めて8ヶ月が経ちました。今の生活スタイルを発表します。1週間です。

月:早朝アルバイト6:00〜9:00
火:早朝アルバイト+珈琲屋12:00〜18:00
水:珈琲屋
木:早朝アルバイト+珈琲屋
金:早朝アルバイト+珈琲屋
土日:珈琲屋8:00〜18:00

です。わかりにくいですね。とにかくアルバイトしながらお店もやっています。めちゃわかりやすくすると家賃はアルバイトで稼ぎながら、お店を続けています。お店だけでは続けることはできない気がしますし、外で働くことによって現金を確保し精神を保っています。この生活がいつまで続くか全くわかりませんが、お店を続けたいという想いがあり、早朝アルバイトもやはり楽しいです。というより休みが実質ないようですが、別に頑張れているわけでもないし、1日椅子に座ってたら営業が終わることもあります。でも早朝働いたからまあいっか。となります。これが自営業にとって良いか悪いかはまだ分かりません。ただあくまで本業は珈琲屋であり、アルバイトは副業であるということは自分自身でも変えずいきたいところです。来月からは正直休みなんかいらんのんじゃないか?と思っていまして、もしかしたら月曜日も珈琲屋を営業する気がしています。なぜかといいますと、休みの日の生活リズムがぐちゃぐちゃだから。朝はバイトがあるので起きますが、終わってからは何をやれば良いのか自分でもわからないし、結局店にいて掃除をして。4時過ぎには風呂に入って7時半に布団に入るみたいな生活をしてしまいます。ぐちゃぐちゃ。ずれると危ないんですよ。結局しれっと2時間ぐらいお店開けたりしますし、なんだかな。定休日があったからといって結局誰と遊ぶわけでもないですし、じゃあ1人でどこか行くかと問われても、自転車が行動するツールなのであんまり遠くはいけないし。車欲しいなあ。30になったら買いたいと思ってます。パジェロミニ希望。


ここまで書きましたが、結局何を書きたかったのか、頭の中の言語化はできないままで。それでも書いたものは消さず、世に放出した方が良いのではないか?と思ったりもします。この世が平和でヘラヘラと楽しく過ごせたらまずそれが良くて。あわよくば。いや正直やっぱ売上は必要だし、生き抜くためにもある程度お金は必要です。だからやっぱまだまだ頑張らなきゃいけないし。とにかく珈琲いいかげんは結構面白いお店だと自分でも思っていますので、来たことない方はぜひ。一度ご来店ください。ではまた。長い文章となりました。ありがとうございます☕️

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