やっちゃいけないを減らす
僕が苦手なことに、「やっちゃいけない/やらせてはいけない」がある。よく新入社員や仕事を覚えていない人に言いがちな言葉だけど、僕は嫌いだ。
昔は公園でボールを使えていたけれど、それすらできなくなってしまった。禁止が多いよね。
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先日、お好み焼屋に中学生が職場体験で来る。という話を聞いた。1人で3日間。何をしてもらうか話し合ってた。店長は食器を洗うとか、机を拭く。あとはソースを塗ったり青のりをかける。かなぁと言っていた。「レジはどうですか?」と言ったら、「お金関係は任せられんね」と言った。
ここは僕のお店ではないから本当は言うべきではなかったのだろうけど、「レジもやって良くないですか?」と思わず口にしてしまいました。
だってやってもいいことだから。
やっちゃいけないが嫌いだとは言ったけれど、中学生にお客様に食べてもらうお好み焼を焼いてもらおうとは思わないし、やってもらわないはず。でもこちら側(焼く以外のこと)は誰でもできる仕事。だから中学生であれ、僕らであれ同じだと思った。
お金関係は確かにミスがあったり、お客様に迷惑をかけてしまうかもしれない。でもそんなの大したことじゃないと思う。中学生の隣で静かに見守り、お客様がムッとしたならば「今日から職場体験なんですよ!すごくないですか??」と言うはずだ。それでみんながハッピーにならない?
僕の頭がお花畑なのかもしれないけれど、きっと仕事って楽しいものなんです。苦しむ必要は全く必要ないとさえ思う。
もちろんこれまでの仕事の苦しみがあるからこそ、今がある。といった考え方もあるし、僕らの親世代は仕事は辛いものだと何度も言う。
だからか、中学生が来てくれたのならば、「仕事は楽しいものだよ」というのを全力で伝えたいしそれができるのは今働いているお好み焼屋だけだと本気で思える。
みんなが笑い合ってわいわいと仕事する。
お客様が笑顔になって帰ること。それが仕事だ。あくまで自分達が楽しまなければお客様は楽しめないよ?と。
それを伝えるためには、賄いはお好み焼を食べて欲しいし(学校でいると言われても要らないと電話しようと思う。)それは自分で焼いて欲しい。お給料として無料のお好み焼チケットを毎日1枚あげる。暇なら座って本読んでてもいいし、外で一緒にキャッチボールでもしようと思う。
どんな仕事だとしても、やっちゃいけない仕事なんて数%しかないんじゃないかな。例えば大切な書類を送信するのは支配人の確認がいるかもしれないし、料金を勝手に変えるのは上の人がやるもんかもしれない。でもそれすら教えることができたらみんなが楽に働けるのになあとも常に思っていた。夜勤時代。
僕が店を作り、一緒に働く人ができた時には「やっちゃいけないこと」は0に近づけよう。珈琲だって焙煎だってやってもいいよ。と
やっちゃいけないことってなんだろう?
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