JBCF南魚沼クリテ・ロード E1
ポーランドでの世界DEAF選手権を終えて、日本に帰国してわずか3日後にレース。
時差ボケが治らず、コンディション的に苦しい状況の中での参戦だった。
レース前日
ポーランドから帰国した後、南魚沼の宿を取っていないことに気がついて慌ててネットで検索したものの、南魚沼周辺では1泊1万円以上する宿しか空いておらず、南魚沼よりも先にある長岡市か、手前の群馬県みなかみ町か、で探したところみなかみ町の猿ヶ京温泉に良さそうな宿があったのでそこに宿泊。
ちなみに群馬CSCのすぐそば。
E1クリテは午後からだったので当日入りしても問題なかったのだが、試走が朝早くのみだったことで当日の朝に試走したとしてもレース本番までかなり時間が空くため、朝はたくさん寝て時差ボケを少しでも解消してから会場入りしたかったので時間に余裕のある前日に実施。
クリテに関しては2年ぶりだったため、コース全体の振り返りと滑りやすい箇所の確認を念入りに。
交通制限はなかったため車に気をつけながら3周ほど実施。
クリテ試走が終わった後も時間があったためロード試走も。
2周やる予定だったが、1周目が終わり2周目の補給エリア登りに入ったタイミングあたりで雨脚が強くなったため、最初のトンネルで折り返しして終了。もちろん誰も走っていなかった。
クリテ
先述の通り、当日朝の試走はパス。
たくさん寝て、チェックアウトギリギリまで温泉に浸かってゆっくり移動。
11時ごろに現地に到着したらちょうどPカテゴリのレースをやっているところだった。
駐車場に着いた後、駐車場にいた知り合いに挨拶回り。
世界DEAF選手権お疲れ!Facebook見たよー!と色々な方からお言葉を頂いた。
思っていた以上に協会Facebookを見てくださる方が多いのだと実感。
レース
S/F地点直後に来る第一コーナーにグレーチングがあることで、毎回コーナー直前ですごくスピードが落ちる。
ここで序盤から集団後方にいると必要以上に立ち上がりで踏むことになるためすぐにDNFになることはわかっていたので、なるべく後方には下がらないように、とは思っていたがやはりE1レースなだけあって周囲のレベルは高い。
リアルスタート直後から3周目までは40位あたりで大きく位置を下げることはなかったが、徐々に苦しくなってきた4周目あたりで10名程度抜かされるものの千切れることはなく耐えながら走る。
ここで後ろを見たら10名くらいいたので、次に10名抜かされたら終わりだという崖っぷちな状況。
ここで前に出ようとするが縦一列に並んで走っている状況なので全然前に上がれない。
しまいには第一コーナー直後の立ち上がり直後の踏む時間も長くなり、7周目でついに千切れる。
ただ千切れた後に流すのは自分のプライドが許さなかったので赤旗宣言を受けるまで全力で走るという信念はしっかりと守り、8周目に入ったところで下ろされた。
メイン集団最後尾から10秒もなかったが、すぐに切られたのは想定外。
ロード
金曜日は大雨の中で試走はしていたものの、当日の天気は晴れだったため改めて路面状況を確認する目的で1周実施。
2年前にE2/3混走で参戦した際はローリング区間の登りで千切れたので、今回は最低でも1周はメイン集団に残って走ることを目標に。
まずローリング区間の登りは問題なくクリア。でも思っていた以上にキツかったので2周目以降の登りでペースアップした際に全力でついていく作戦を立てる。
登り終わりのトンネルを抜けた後の平坦区間、奥で折り返しした後のアップダウン区間は無駄に脚を使うことなくクリア。
長い下りが終わった後の2周目に入る直前までは集団後方でなんとか耐え続けていたが、2周目に入る時のペースアップについていけず残念ながら千切れる。
その後はほぼ単独で1周走った後に赤旗宣言を受ける。先頭からは約3-4分だったとのこと。
今回はクリテ・ロードともに足切りの基準がかなり厳しくなったように感じた。
これも実力か。
今回得た学び
①海外遠征から帰国した直後のレースは極力控えること
ポーランドから帰国して3日後のレース。
自分の中では「大丈夫だろう」と思ってエントリーをしても、いざ参加するとなると普段とは異なる状況というのは明らか。
そして今回は時差ボケがまだ残っている状況だったのでレースよりも休養を優先すべきだった。
ただレースのパワーデータに関して、パワートレーニングコーチから頂いたFBとしては「(レースで)実力を発揮することはできていた。世界選手権よりもE1のレースレベルが高く、パワー絶対値やパワーウエイトレシオの不足が露呈してしまった形」とのことだった。
結果論になるが、今回のレースでは調子は落ちていなかったようだ。
ただ無理なスケジュールで調子を落としかねないという危ない状況になっていたかもしれない。
実際、翌週に群馬CSC120km、赤城山ヒルクライムにもエントリーしていたが休養を優先してレースはキャンセルした。
②E1レースで入賞を狙えるようになれば世界Deaf大会でも好成績を狙える
これもコーチからのFBにあった内容だが、「E1のクリテリウム、ロードレースで勝負できるようになれば、世界選手権(2025デフリンピック)での高順位も高確率で期待できます」とのこと。
まさしく仰る通りだと、今回のレースで感じた。
語弊があるかもしれないが、世界Deaf大会のレベルとしてはE1には劣るかもしれない。
ただ個の力で見ると、ポーランド2024世界選手権のポイントレースで金メダル・ロードレースで銀メダルを獲得したポルトガル選手は、ポルトガルUCIコンチネンタルチームに所属しており健聴者の世界で結果を残している選手もいるなど、自分より遥かに実力・実績のある選手も数名いた。
彼こそ、耳が聞こえなくても圧倒的な実力があればUCIコンチネンタルチームで走れるんだ、ということを証明している。
2025年に国内のUCIコンチネンタルチームで走るにはまだまだ実績が乏しいが、E1入賞を目指せる位置までレベルアップすることを目指していきたい。
2024シーズン 残りのJBCFレースについて
南魚沼の次は10月石川クリテ・ロードに出場する予定だったが、選挙と被った関係で残念ながら中止に。
そのため今シーズンのJBCFレースは終わり。
2025年の規定が大幅に変わり、シーズン累積ポイントによる降格判断の基準が「2024 E1レースで獲った累積ポイント」になったのだ。
となると2025年もE1スタートになる可能性が高くなりそうだ。
引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。