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祖父母の日常#3

少し前の続きで。

祖父母の日常で絶対外せない事があります。 

それは10時と15時に2回、珈琲を飲むということ。

それを自分たちの家族は、「一服」と読んでいます。

一休みすること。って意味です。

自分が生まれたとき既にあったから

「いつからやっているの?」って聞くと「いつからでしょう?」と家族もわかっていない。

習慣って言うよりも伝統になっているのかもしれない。

〜習慣という名の伝統〜

9時40分くらいになると準備をして10時くらいから洋間にて。

珈琲とパンと茶菓子で大体30分くらい。

毎日の伝統(習慣)だから特に何かあるわけじゃない。ゆっくりテレビ見て雑談して。本当に特に何もない。

習慣になっているからこの時間になると祖父母は、珈琲を欲する。

家で飲むこともあれば時々は、外に出たいこともあるらしいから車で行きつけの喫茶店に行ったり。気になっている新しい喫茶店にも行ったり。

何年も何十年もほぼ毎日コーヒーを飲んでいる。そのせいか2人ともコーヒーに関して舌がとっても敏感で肥えている。

はっきりまずい、美味しいという。流石だ。

決まって2人は、ホットコーヒーを飲む。どんなけ暑くても絶対にホットコーヒー。お腹が冷えるらしい。だからどんな時でも決まってホットコーヒー。

らしい。

〜祖父母の一日〜

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祖父母は、早朝から活動する。

畑と花壇の手入れ、各部屋の掃除、朝ご飯の仕度。これらを7時までにひと段落させてご飯を食べる。

食べ終わったらまた畑と花壇の手入れ、買い物を。もう午前中の時点で畑と花壇の手入れは、終わらせている。

夏だと暑くなる前に。冬は寒いから早く終わらせてゆっくりしたいから。

これらの活動が終わって1回目の一服。

午前中にこんだけ詰め込んでやっていれば一休みしますよね。

一服が終わったら昼ごはんの仕度が始まる。                 12時きっかりに昼ごはん。13時くらいに終わって片付け。

昼からは、ほとんど自由。

おじいちゃんは、昼寝してたり趣味の陶芸してたり。             おばあちゃんは、ちょこちょこ動いてる。毎回何しているかわからない。

14時30分くらいになると2回目の一服の準備が始まる。            

メニューは、同じ。珈琲とパンと茶菓子。これに夏だとアイスクリームがつく。 2回目の一服は、交流がメイン。

2人ともよく喋っている。                         近所の話、近況報告(畑の調子、花壇の様子)とか。             2人とも耳が遠いから話し声が大きいしゆっくり。お互いの意思疎通がしっかりできるように気を遣っている。

ばあちゃんは、解釈の仕方を間違えてじいちゃんに訂正されそれを言われ爆笑している。じいちゃんも笑っている。

すてき。

この後に片付けをしたらすぐに夕飯の仕度。

こんな感じの生活をほぼ365日している。

思い返せば1日5食。2人ともよく食べているが全く太っていない。       むしろ健康な体型をしている。

〜これが自分の当たり前〜

既にこの環境が出来上がっていた。だから一服がないと少しリズムが狂ってしまう。

既にこの環境で珈琲を飲んでいてから珈琲は、自分にとって当たり前で身近な存在でインスタントコーヒーは、ゴールドブレンド。

これが当たり前。自分の習慣。

贅沢な生活をしているなとしみじみ思う。

コロナの影響でたくさんの人が習慣、生活を失っている。

自分は、地元に帰るのを自粛して家族に会えないことを我慢をしていた。

もう一服がもう出来ない。                         祖父母に会えないかもしれない。                      一緒に珈琲を飲めないかもしれない。                    ばあちゃんのご飯を食べれないかもしれない。                じいちゃんと一緒に畑仕事ができないかもしれない。

当たり前なんてないんだなって。                      こんな事がないと感じれないんだと自分は、感度が悪い人間だと思い知らされた。ある意味良かった。

習慣があったおかげで習慣の大切さを痛感できた。

これをいい機会に自分の生活をもっと振り返ってみます。またこんな感じの投稿をして勝手に反省会をしています。

今回も拙い投稿を読んでいただいてありがとうございました。



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