9月21日(水)
・昨日、『塩田先生と雨井ちゃん』を読んできゅんとしてしまったせいか、中学生の時のことをふと思い出す。わたしの地域はけっこうな田舎で保育園から中学校までほぼ持ち上がりだった。年中で入園し、同じテーブルになったRちゃんとYくんは仲良しだった。Yくんは確かわたしが「よっきゅん」というあだ名をつけた。なぜ“きゅん“なのかは全然思い出せないけれども。そのよっきゅんも、そのうちYと呼び捨てになっていたけれど、中学校の卒業アルバムの裏表紙にみんなで寄せ書きをした時は、メッセージと一緒に「よっきゅんより」と懐かしいあだ名が書いてあった。Yはわたしが名づけたことを憶えていたのだろうか。別にすきではなかったけどわりときゅんとした。でも、わたしは違うYがすきだった。結局Yとはどうともならなかったけれども、卒業式に記念写真を撮りまくった“写るんです“を現像したら、Yが勝手にわたしの“写るんです“で自撮りした写真が混ざっていた。これにはかなりきゅんとした。不器用な中学生のキラキラした青春って感じだよ。ちょっと中高生のあたりに戻ってみたいかも。ていうか、インターネットに何晒してるんだか。ま、いい思い出だ。
・芋づる式にいろいろ思い出してきた。そういえば中1の時は、卒業式前日に3年生のI先輩が帰り際の階段の途中でいきなり「俺明日卒業しちゃうんだよ。」とわたしに声をかけてきた。階段の途中ってところがまたいいねぇ。ヤンキーだったけど顔がきれいでほんとうにかっこよかった。でも、いきなりで何を返したらいいかわからなくて「あぁ…はい…おめでとうございます。」と微妙な返し。あれは何と返せば正解だったのか。卒業式の当日、在校生は花道を作るんだけど、I先輩が通り過ぎる時に握手してくれた。I先輩のファンのAちゃんにめちゃくちゃ自慢した。
・今日は出勤日。起きたらかなり寒い。水筒に温かい麦茶を詰めて、タッパーには油揚げの生姜焼き丼と、白菜の浅漬けサラダみたいなのを詰める。服も長袖シャツ。それなのに、昼くらいからめっちゃ晴れてきて暑いくらい。昼やすみに陽がサンサンと降り注ぐ部屋の中で汗かきながら熱い麦茶をすすった。
・自分の担当の子の療育が終わった後、お母さん待ちの子が手持ち無沙汰にしていたから話し相手になる。夏やすみはどこかお出かけした?なんて聞いたら、他の男の子もいたせいか、「言いたくない!」と言いつつも、耳打ちであっさり教えてくれる。しかし、その子は発音がちょっと不明瞭で、しかも耳打ちの囁き声になると余計聞き取ってあげられない。聞き返すのもかわいそうだったので、わからないけど「いいね〜!」と相づちを打つと、すっごくうれしそうに「ね〜!」とニコニコしている。わたしのこころは少し痛んだけど、まあその子が満足気だったからいいか。
・夜になるとまた寒いくらいの空気が戻ってきた。今朝、足が冷えて目が覚めたから、今日は靴下を履いて寝ようかな。