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牛乳を飲むとき、いつかきっと思い出すオンラインファームツアー授業レポ【今月のあしてら授業#3】

こんにちは!
あしたの寺子屋の嶋本です!

「正解のない問いに向き合い、自分なりの答えを見つける力」を育む授業。

それが、毎月末に全国のあしたの寺子屋をつないで行う「あしてら授業」です。(あしてら授業の詳細は、下記のnoteから!)

今月もあしてら授業の様子を、レポートしていきます!

今月の授業テーマは、オンラインファームツアー!株式会社いただきますカンパニーさんが実施した、クラウドファンディングによる全国の子どもたち向けの出前授業です。

今月も、全国各地から子どもたちが参加してくれました!
・北海道札幌市:NPO法人E-LINK
・北海道美幌町:ALOP SCHOOL
・青森県南部町:知るを楽しむ「学びどき」
・京都府京都市:自学自炊コミュニティnalba
・福岡県広川町:irodori Study Lab

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今回は、北海道音更町にある牛舎から中継を繋いで、リアルに動く牛を見ながら、酪農家さんの仕事について学びました~!

エサを食べる牛たちに、みんな大興奮!

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・・・突然ですがみなさん、「ハッピーカウ」って知ってますか?実は、下の写真の赤い物体のことみたいです。牛が近付いて、ブラシを持ち上げるとスイッチが作動して回転する、電動ブラシだとか。

人間で言うマッサージ機みたいな感じですかね!

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今回学んだ豆知識も披露したところで、いよいよ授業の中身のハイライトに入っていきますよ!

①どんな授業だったの? ー牛のお世話だけが酪農家の仕事じゃない。-

牛は寝る時間がとっても長いということを聞いた参加者たち。

「お世話だけするんだったら、酪農家の人たちって意外に暇なのかな?」

そう思ったときに、事前に各寺子屋に配送していた牛のエサを取り出してもらいました!

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それぞれのエサのにおいを嗅いでみて、それぞれを「〇〇のにおいみたいー!」と例えたりしてみました。

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それぞれの地域や年齢ごとに例えるものが違ったのもおもしろかったですね!nalbaのみんなはサイレージ(写真の真ん中のエサ)を「すぐき漬け」に例えていて、他の地域の参加者は「初めて聞いたー!」といったリアクションでしたね!

僕も知らなかった・・・!

実際にエサを触ったり、におってみたりして五感で共通体験をして、エサが自分たちにとっても具体的にイメージできるようになった状態で、エサの材料を育てたり、エサを作ったりといった、実際に牛と直接触れ合わない仕事も沢山あるということを学びました!表には見えない仕事がどの仕事にもたくさんありますよね。

②どんな授業だったの? ー牛も一頭一頭違う。-

次に、牛乳を搾る搾乳という作業について教えてもらいました!

ここでは、最近は「搾乳ロボット」という機械で牛乳を搾る仕組みができていることを聞きましたが、興味深かったのは、この後。

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自動搾乳機はとっても便利なんだけど、合う牛と合わない牛がいるので、牛によって少しずつやり方を変えることもあります!

こんな言葉を聞いて、irodori Study Labの寺子屋長井上さんが、「人間の関わり方と同じですね!」なんてステキなコメントをしていました。

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機械を上手く使いこなせない子、勉強のペースがゆっくりな子、学校の友達と違う興味を持った子、学校がなかなか合わない子。いろんな子たちがいますが、その子の個性にあった関わり方を、寺子屋をはじめとする地域の大人たちで力を合わせて実現していこう。

そんなことを気づかせてくれた授業でした。

③どんな授業だったの? ー「いただきます」までに関わるひとがたくさんいる。-

最後に、牧場主の方からメッセージを頂きました!

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スーパーでの買い物は投票に似ています。より多くの人に買ってもらうことで、それを作っている人たちが作り続けることができます。そういう作っている人たちのことを思い浮かべながら、買うものを選んでみてほしいです。

ステキなメッセージですね!私たちが「いただきます」をするまでには、沢山の人が関わっていて、私たちの買い物は、その人たちを応援することにつながるということを学びました。

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今日この授業を受けた参加者たちが、スーパーに売っている牛乳を見た時に、そんなメッセージを思い出してくれたらいいですね。

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最後は、全員で牛乳でカンパイしましたよ~!

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僕らが伝えたかったこと

いますぐ、牛乳にすごく感謝できるようにならなくてもいいです。

ただ、牛乳を飲むとき、いつかきっと今日のメッセージを思い出す日が来たらいいと思っています。

僕らが牛乳を「いただきます」するまでには、酪農家さんがいて、パッケージを考える人がいて、運送してくれる人がいて、スーパーがあって。

牛乳が自分たちの手元に届くまでには、いろんなことを思いながら働いている人がいるということを、いつか牛乳を飲むときに子どもたちが思い出してくれると良いですね。

そんないつか思い出すメッセージを、子どもたちの学びの土壌の中に植え込んでいくのも、あしてら授業の役割の一つです。

僕らは、目の前に起きる出来事や、当たり前にあるものの背景に対して、想いを馳せられるようになって欲しいと思っています。

1つの出来事をいろんな角度で捉えることができたり、
他人の気持ちを理解し気遣いができたり、
固定観念に囚われずに思考することができたりする子。

そんな子たちを育む場を、あしたの寺子屋はつくっています。

最後になりますが、今回ご協力頂きました株式会社いただきますカンパニーさんのオンラインファームツアーを受講したい全国の学校・団体などの皆さんは、ぜひ下記をチェックしてみて下さい!まだまだ募集しているとのこと!

次回もお楽しみに!______________________________________________________________

私たち株式会社あしたの寺子屋は、生まれた場所に関わらずすべての子どもたちに対する適切な選択肢や居場所、そして社会や世界との接点を届けることを目指し、”オンラインの力で繋がり、学べる”地域の学び場「寺子屋」を日本全国に展開しています。

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