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【10分で十人一首】 百人一首の和歌をオリジナル音源にのせて 【百人一首から選んだ 私のプレイリスト 10/100】

百人一首は定家のプレイリスト


百人一首~言ってみれば「藤原定家のプレイリスト100首」※から、10首選んで私のプレイリストをつくりました。
そして、その10首をオリジナル音源にのせて、一つにつないでみました。

【私のプレイリスト】
01 ちはやぶる  在原業平朝臣
02 瀬をはやみ  崇徳院
03 月みれば   大江千里
04 嘆けとて   西行法師
05 夏の夜は   清原深養父
06 花の色は   小野小町
07 有明の    壬生忠岑
08 心にも    三条院
09 忍ぶれど   平兼盛
10 秋風に    左京大夫顕輔

偉大な先輩方の紡いだ美しい日本語。
その響きをオリジナルの音楽にのせてみたい。
そんな思いで、朗読と音楽をあわせた音源を制作しています。

古典作品に余計な音を加えることへの躊躇は、ありました。
ただ、「100分de名著 百人一首」のテキストを読んでいたら、このようなことが書かれていました。

古典文学作品は、作品そのものの評価だけでなく、それがどのように人々に享受されてきたか、ということも重要になります。人々に愛され親しまれた作品は、次々と新しい作品を生み出していきます。『百人一首』がここまでよく知られていて、日本人が『百人一首』を愛してきた理由は、江戸時代以降、狂歌、かるた、浮世絵など、様々な形で『百人一首』のリメイクが作られてきたからだと私は思います。

「100分de名著 百人一首」 ピーター・J・マクミラン著 NHK出版

このテキストを読んで意を強くし、この創作活動~リメイクをこのまま続けようと思うようになりました。
拙いものですが、細々とつくり続けていこうと思っています。

※「百人一首」は藤原定家による編纂ではないのではないか、という説があります。
確かにその可能性は高いと思います。
ただ、その元となった「百人秀歌」はおそらく定家の手によるものであることを考えると、「百人一首」に収められているうたは、ほぼ「定家のプレイリスト」なんだと思って、私は味わっています。

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