株式会社COEDASの提供する「1on1スキルアッププログラム」、サントリーホールディングス株式会社デジタル本部へ導入されました!〜高いコミュニケーション力を求められる部署だからこそ、対話の「質」を高める〜
飲料メーカーとして国内トップのサントリーホールディングス株式会社デジタル本部へ「1on1スキルアッププログラム」をご導入いただきました。
同部企画チームの井上課長と根本さんに、COEDAS取締役の咲本明宏がお話をうかがいました。
COEDAS1on1スキルアッププログラムとは
全員の意見を大事にしながら一つにまとめていく
咲本
―今回、COEDAS1on1プログラムを導入した背景を教えてください。
井上
―私たちの業務は他事業部とのプロジェクトがほとんどです。どんどん高度なことが求められ日々やるべきことが変わっていく部です。マーケティングの知識やテクニカルスキルはもちろん、高いコミュニケーションスキルも求められます。なぜコミュニケーション力かというと、相対部署や社内の人達とのプロジェクトの成功には「信頼関係」が不可欠だからです。デジタル本部は、業務の特性からコミュニケーション量は多い方ですが、「質はどうだろう?」「信頼関係はできているのか」と、これまで漠然とした課題感を持っていました。
根本
―この4月に新しい企画グループになり、部署の課題感に関する議論はチームの中で重ねてきましたが、明確に掴み切れているかは自信がありませんでした。そんな中、COEDASさんに「組織コンディション診断」をしていただく機会に恵まれ、個別のヒアリングで拾い上げてもらったメンバー全員の声から、部署の課題が明らかになったと思っています。
井上
―まさに、「組織コンディション診断」でコミュニケーションに関しても改善すべき点があることを把握することができ、部署内で「真剣に取り組まないと」という共通認識が生まれました。
咲本
―それは嬉しいですね。私達も頑張った甲斐がありました。組織診断を通し、井上さんと根本さんの企画グループは全員の意見をとても大事にしているように感じました。
井上
―私個人は全員の意見はとても重視しています。「フラットに意見を言い合える環境を大切にしたい」という思いが個人の価値観にあります。自分がこの部に異動してきた時、全員が優秀で引け目を感じた経験から、「誰一人おいてけぼりを作らない」「全員でゴールする」ということを大事にしようと決め、心がけています。
根本
―デジタル本部は部内で完結する仕事は少なく、ほとんどのメンバーが相対部署とのプロジェクトで仕事をしています。個人が一人で頑張っても成果が出せるような仕事ではないのです。チーム一丸となって目標に向かっていく中で、デジタル本部のメンバーが中心となり、全員の意見をまとめてリードしていけるようにならないといけないので、「全員の意見を大事にしながら一つにまとめていく」ことは私達の業務の中でとても大事にしていることです。
私達には質の高い対話が必要だった
咲本
―先日ワークショップ基礎編が終わりましたが、お二人はこれまでの中で何か気付いたことはありますか?
井上
―デジタル本部では、1on1は自主的にいつの間にか社内で始まっていました。ですので、ほとんどのメンバーは、1on1の目的ややり方を知らずにやっていると思います。テーマが業務に偏りがちということは私の耳にも入ってきています。一方マネージャーの方も、早く終わりたがるメンバーの態度から「求められていない」という悩みを持っていたりして、せっかくの1on1という機会を活かしきれていない感じがありました。やってみて、意図合わせと1on1スキルを正しく学ぶことの必要性に改めて気付かされました。
根本
―1on1では個人の思いやモチベーションについてはあまり扱われていなかったと思います。会話の量は多いが「質」が違ったのかもしれません。私もワークショップ基礎編を受け、私達は「個人の価値観を引き出す質の高い対話が必要だった」と気付きました。個人的にもプログラムを受けて本当に良かったと思っています。
咲本
―本質的な気付きがあったようですね。1on1プログラムに対してどんなことを期待していましたか?
井上
―ワークショップではコーチングスキルを教えていただいていますが、コーチングのプロまでにならなくても、ちょっとした関わり方で人の気持ちを明るくしたり励ましたりできるのだとみんなに気付いて欲しいと思います。だから、マネージャーには特に受けて欲しいと思っています。生活の中で人は複数の役目を持っています。お母さん、上司、娘など。全部が少しだけでも良い状態になっていると仕事のパフォーマンスも上がるし、逆にどれかが悪いと仕事にも悪い影響がでます。マネージャーには、その人の仕事のパフォーマンスだけを見るのではなく、「人はコンディションが大事」ということを頭に置いてその人全体をみて欲しいと思います。そして、1on1では、メンバーのコンディションに配慮して良くなるような関わりをして欲しいと思うのです。
咲本
―おっしゃる通りだと思います。上司が部下のコンディションに配慮した関わりができたら心の安心感にも繋がっていき、信頼関係も育まれます。
根本
―私は1on1を受ける方ですが、多くのメンバーが「この時間に何を話すべき?」という疑問を持って漫然と1on1の場に来ていると感じています。COEDASのプログラムでは意図や目的をしっかりと伝えてもらえ、「なるほど!1on1ってそういうことだったのか!」と気付いた人も多かったと思います。特に、ワークショップではワークが沢山用意されていて学びが体感として得られたところが良かったです。ファシリテーターの話もフィードバックも分かりやすく、魅力的なワークショップだと思いました。
咲本
COEDASは体験学習を重視しています。ワークではセクションごとに「どんな気付きがあったか」と「どう現場で活用するか」をセットで考え共有してもらいます。また、ワークショップの最後に実践ワークをたっぷりと行い、更にインプットの中でもデモンストレーションを豊富に入れ、実際に違いを見てもらうようにして理解を深める工夫をしています。
誰よりも一人をわかっている一人でありたい
咲本
―おうかがいしたいのですが、今回1on1プログラムの導入について、社内での進め方は具体的にはどうされたのですか?1on1やコーチング文化を取り入れたいとしても、なかなか社内で理解を得られず進まない、という話をよく聞きます。
井上
―プログラムが始まる前に、「何故やるのか?」の意図を私から全員にしっかり伝えることにこだわりました。ちゃん腹落ちできないと反発が出たり、やっても学びの刈り取りが少なかったりとうまくいかないからです。
今回は、組織コンディション診断をベースに、そこから見えた課題の解決策として「1on1スキルアップをやってみよう」という話の流れだったので、部内の納得感は高かったと思います。説明を丁寧にしたこと、論理性のあるデータがベースにあったことで、私の想像を超え沢山の人が自主的に参加してくれるという嬉しい結果になりました。
咲本
―井上さんが丁寧に細やかにセットアップされているな、と私達も感じていました。井上さんのよう自らにコミットして社内でリードしてくれる人がいることは私達にとってはとても大事です。必要性を理解してくれているキーパーソンが組織変革には絶対に必要なのです。
井上
―私としては「おいてけぼりを作らない」という自分の価値観を大事にしただけです。やったことは本当に小さなロビー活動を重ねただけです。例えばワークショップの現場に来られない人用にオンラインフォローを用意し、オンラインも無理ならアーカイブ動画を用意する、そして、全員に個別に声掛けをする。そういう地道なことを丁寧にやってきました。
「出てください」と一方通行な発信では誰も動いてくれません。「私はみんなを見ているよ」というメッセージが大事なのだと思うのです。人材育成担当として私は誰よりも人を見ていたいし、誰よりも一人ひとりを分かっている一人でありたいと思っています。
咲本
―井上さんの熱意がすごく伝わってきます。マストではなくパッションで引っ張ることの大切さを改めて教えてもらった気がします。私達COEDASはクライアントと「一緒につくる」を大事にしています。経験学習のステップで、「なんのためにやるの?」「何が得られるの?」ということをセットアップするとしないとでは効果が大きく変わると言われていますが、今回は私達COEDASと井上さん率いる企画グループのチームワークでそれができていたと実感します。
「Happy brain learns better」という言葉があります。学びの場が楽しければ学習力も高くなっている。これからも楽しさを大事にやっていきましょう。
ありがとうございました。
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主催:株式会社COEDAS
ゲスト:サントリーホールディングス デジタル本部課長 井上由美子氏
費用:無料
参加方法:peatix ( https://peatix.com/event/4254068 )からお申し込みいただくか、COEDASのHP内の問い合わせフォーム(https://coedas.com/)からご連絡ください。