伝わるデザインの秘密は1日2回のデザインレビュー
こんにちは、コドモンマーケデザインチームのくろです。
マーケデザインチーム(以下MDチーム)は「コドモンの存在意義と使命を正しく届けること」をミッションに、紙媒体・WEBサイト・展示会の空間デザインなどあらゆるコミュニケーション体験を設計しているチームです。
このnoteを通じて、少しでも「コドモンいいね」と思っていただけたら嬉しいです。
今日は、私たちが大切にしているデザインレビューについてお話しします。
MDチームが作成しているもの
私たちは、多様な経歴や強みを持つメンバーが集まっているチームです。
コドモンではディレクターは配置しておらず、デザイナーがディレクションも行うスタイルで進めており、媒体にとらわれず様々なものを手がけています。
例えばチラシ・冊子などの紙媒体や、Web媒体。
他にもイベントグッズや保育現場で使っていただくもの。
扱うデザインも担当するメンバーも様々な中で、チームとして一貫したアウトプットを出すため、そしてよりコドモンのミッションが伝わるデザインにするために、私たちは「デザインレビュー」を大切にしています。まずはレビューの目的について、紹介します。
レビューの目的
効率的に制作物のクオリティーを上げる
制作者一人では気付けないことに対し、メンバーから客観的なフィードバック(以下FB)をもらうことで、制作物を効率よくブラッシュアップできます。
デザインの判断基準や共通認識を作る
レビューを重ねるごとに、コドモンのデザインとしての判断基準や価値基準がチーム内で共有されます。それにより、チーム全体でデザイン基準を作っていきながら、認識を共有することもできます。
新たなアイデア創出の場になる
担当者以外のメンバーから新しいアイデアや発想が出てくることもあるので、制作者一人では気付けなかった視点も入り、より効果的な制作物にアップデートされていきます。
案件の属人化を防ぐ
レビューを通じてデザイン進捗をチーム内で共有しているため、チーム全体の動きが把握しやすくなります。
例えば、会社の方針で変更箇所があった場合に、影響する箇所に気付きやすくなります。
また、仮に途中で案件の引き継ぎが発生しても、キャッチアップがスムーズになります。
メンバーのそれぞれの強みが活かせる
メンバーそれぞれの得意分野の視点に立ってFBしていくため、さまざまな角度から制作物がブラッシュアップされていきます。
このように、レビューを実施することで、チームにとって様々なメリットが生まれます。
次に、デザイナー個人にとってどのようなメリットがあるかを、紹介していきます。
レビューでデザイナーが得られる価値
デザイナー個人にとっても、レビューを行うことはメリットがあります。
目的を整理し伝える力がつく
自分が制作者の場合、レビューに出す際は、他のメンバーが理解できるよう、案件の目的やゴールなどの概要を共有する必要があります。
自分がレビューをする側でも、FBの意図を伝えるために自分の考えを添えることが必要です。
そのため、内容を整理して端的に伝える力が身につきます。
自分の感覚を言語化して伝える力が身につくため、案件の依頼主に説明する際もスムーズにコミュニケーションができ、納得感を持って提案することができます。
スキルアップにつながる
レビューを通し、自分の使ったことのないツールや、思いつかなかった観点に触れるきっかけになります。また、実際に手を動かしている画面を共有しながらレビューをすることもあるため、「そのやり方ってどうやるの?」と、気軽に情報交換ができます。
1人で悩む時間が少なくなりスムーズに進めやすい
レビューのための時間や、いつでも質問可能なレビュー専用のSlackチャンネルがあるので、リモートワークでも1人で悩む時間が減り、スムーズに作業を進められます。
このように、レビューを通して、デザイナー個人にもデザイン力や、ビジネスをしていく上での力がつきます。
では実際にどのようにレビューをしているのか、コドモンMDチームのレビューの特徴について、紹介していきます。
レビューの特徴
ほぼ全ての案件をメンバー全員でレビューする
基本的にMDチームに来た案件はすべてチームのメンバー全員が目を通します。
肩書きや経歴にかかわらず、全員がフラットに意見を出し合います。半年に一度の評価の際は、「レビューで積極的にFBをしているか」という項目があるほど、レビューを大事にしています。
記録を残す
レビューは、Figma上で行うことが多いです。
FBの記録・デザインの変遷を残すという目的も兼ねて、記録が残る形でレビューをしています。
レビューの時間は1日2回
毎朝朝礼の後に30分、夕方前に30分。1日2回、レビューの時間を設けています。
夕方のレビューは「おかわりレビュー」と呼んでおり、Slack上で呼びかけレビュー希望があるかどうか確認します。
レビュー依頼がある時に、みんなでオンラインで集まって会話します。時間が合わない人は、別途SlackやFigma上でコメントを残します。
なんでも聞いてOK・なんでもFBしてOK
レビューでは、お互いを尊重し、思いやりと敬意を持ってFBすることを大切にしています。
『フィードバック』と聞くと「正しいことを言わなければ」「何か有益なことを言わなければ」と身構えてしまいがちですが、「私からはこう見えてます」という気軽な気持ちや、見えている景色を伝えるイメージで、活発に行っています。
そのような背景があるため、FB内容もデザインのことに限りません。
「このイラストは、別案件で使ったこちらを流用しては?」
「他の関連案件の際、こういう言い方をしたよ!」など、
目的に合わせた制作物に近づけるために、様々な角度から意見を出していきます。
案件概要や経緯を誰でも確認できる
案件の概要は担当メンバーから共有がありますが、レビューに際してはより詳しい情報が欲しくなる時もあります。
社内のやりとりは基本的にSlack上にあるため、必要であれば自ら探し出し、その情報を元にFBを入れることもできます。自分の知らなかった社内の案件の動きに触れる機会にもなります。
もちろんポジティブなFBも
「ここ良いですね!」という感想もどんどん伝えていきます。
おわりに
いかがでしたか?
今回はMDチームのデザインレビューについて紹介しました。
私たちはレビューを通じて制作物をブラッシュアップしていくことで、それぞれの目的に合わせた最適なデザインで、コドモンのビジョンを伝えています。
一つひとつの取り組みが、コドモンのミッション実現につながると信じています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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