子供とゲームプログラミングをする時に役立つ3つのコツ
お疲れ様です。Y研究員です。だんだんコツが分かってきたので共有します。
イメージ図を描いてみる
「ゲームが作りたい」という申し出がありました。アイディアが色々出てくるので、まずは絵に書いてもらうと話がうまく進みます。
このイメージの絵はかなり有効です。言葉だけでなく絵でコミュニケーションできるのは良い点です。「これは何か」とか「どうやって動くのか」など一つ一つ確認ができます。分かったら書き入れてもらうと話が進みます。別な色で動きを矢印で示してもらう、などです。
話よく聞いてみると、作りたかったのは「片付けゲーム」でした。散らかっている物を元の場所に戻すとか、ゴミをゴミ箱に入れるゲームでした。絵を見ると2次元のスクロール無しで実現できそうだったので、今回はScratchでやってみることにしました。
期待値コントロールはしておく
最終目標に合意しておくと作業はやりやすいです。延々と続く機能追加を防いだり、最終成果物に対してガッカリされないようにする工夫です。
今回の例ではステージが9個も提案されました。そのまま実装しては作業量が膨大になるので「おためし」として最初のステージだけを提案しました。その結果、合意することができたので作業開始となりました。
こまめに動作確認をしながら興味のレベルを保つ
集中力を切らさない工夫が大切だと思います。最初はモチベーションが高くて盛り上がっています。そのうち、つまらなくなって止めてしまいます。子供なので仕方ないと思います。そこで、よく話しかけて動作確認をしながら集中力を繋ぐのが良いと分かりました。
自分で動かすのも良いですが、子供にやってもらうと楽しくできます。その為には小さくてもいいので機能追加をこまめに繰り返すスタイルが効果的でした。
Scratchだとマウスでブロックを繋ぐだけなので、ペアプロの要領で協力してゲーム作りもできます。ロジックを考えてもらうにはまだ早いですが、適度に説明しながらプログラムを組み立ててもらいました。ブロックは同じ形のところにハマるとかその程度です。
最終的には
なんとかゴミ2つを持ち上げてゴミ箱まで持っていくところまでは実装できました。ここまでおよそ30分程度だったと思います。ステージのリセットをするために「散らかす」ボタンを実装したところで、またもや兄弟が見ていたアニメの音につられて「もういいや」となりました。
前回作ったゲームは「つまらない」の評価でした。しかし今回は何回か遊んだ後に「他の人ができるようにしといて」と言われました。SNSのシェアを意味した発言かは分かりませんが、及第点的な反応だったと思います。
今回の感想
なんとか遊べる物が完成したので良かったと思います。実装中は「ああしたい」「こうしたい」が高速で飛んできます。Scratchに慣れておくと、簡単に実現できる場合も多いのでブロックに慣れておくと良いと思いました。例えばオブジェクトの座標を変数にしなくても良いように「同じ場所に行く」などが用意されています。何かScratch本を1冊読んでおけば良いと思います。次回は「面白い!」の評価を目指したいと思います。
リンク等
自分はとりあずこの一冊を「写経」しました。
できた片付けゲームです。ご参考までに。