それだけでいいの?Hour of Codeの便利さと批判について
こんにちはK研究員です。
私はHour of Codeは実はあんまり興味が無かったのです。
というのもプログラミングは自発性や創造性が重要なのでパズルを解く勉強っぽいものがプログラミング教育だとはあんまり思っていなかったからです。
こちらのブログにも、下記のような意見もあることが記載されています。
「これはパズルで、プログラミングではない」
「与えられた問題を解くだけで、子どもたちの創造性、問題発見力を伸ばすものではない」
また、パズル型の教材目的は
いかにサポートする側の人数を少なくした上で、より多くの子どもたちにコンピュータサイエンスを学ぶことがどれだけ身近で簡単で、面白いかをわかってもらうか
と記載されています。
さて、私は今はかなりHour of Codeについてポジティブな感じを持っています。
一つ目はCoderDojo横浜でHour of Codeを最初の一歩として推奨しており、それがうまく回っている感じを受けたからです。確かに、Scratchを見せられて「何でもやりたいことをやってみてください」と言っても何も思いつかない子は多いでしょうし、どんな質問が来るかわからないとメンターのサポートも大変です。一方でパズル型の教材はやることが明確ですし、プログラミングができなくても大人ならだいたい回答がわかります。キャラクターも見たことあるディズニーのキャラクター等で親しみやすいです。お父さんお母さんにもなんか勉強している感が感じられていいと思います。
もう一つは、息子のScratchやScratchJrの能力も見えない壁に当たっている感じで、複雑なロジックは組めないけど、簡単なロジックでできることはできちゃってるという感じになっていることです。ちょっと方向性を変えて取り組んでいるうちに、いつの間にか壁を突破していてくれたらいいなと思います。
確かにパズル型教材はそれだけになってしまうと他の知育教材とあまり変わらないところがあります。しかし、Scratchで必要になる、目的の場所にキャラクターを移動させるための方法や繰り返しを使ったプログラムの作り方は力になるはずです。Scratchのような自由にいろいろなものを作れる環境を前後に挟んで自発性や創造性をバランスよく育むようにするのがよいと思います。