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立場の「反転可能性」と「公共的正当化」

ルソーは、全体意志と一般意志を区別する。前者は、私益の集計であるのに対し、後者は人民全体の共通利益を志向するものである。意志を一般意志たらしめるのは、各人を結合する共同利益であり、それは、この制度において、各人は自分が他人に課する諸条件に、必然的に従うべきであるという要請に服することにある。それは利益と正義の一致であって、これが共同討議に「公平」という性質を与える。

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418字
主な関心は、規範的主張の「公共的正当化」、その基礎にある「人間の尊厳」という規範の「普遍的形式」、法と道徳の関心の方向性による区別、道徳の可能性の条件としての法(法と道徳の関係)など。

カント哲学、ラートブルフ、井上達夫などの影響を受け、法哲学の先行研究を考察しています。

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