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命の花


貴様と俺とは 同期の桜  同じ兵学校の 庭に咲く 咲いた花なら 散るのは覚悟  みごと散りましょう  国のため


76年前の太平洋戦争末期、

特攻隊員たちが、好んで歌ったとされる「同期の桜」。

桜の美しさに心奪われる季節、


私は、なぜかこの歌を思い出してしまう。


4月は、特攻隊員として亡くなった方が

最も多い月なのだそうだ。

そんな4月に、競うように花を咲かせる桜が

ことさら愛おしい。


私の住む鹿児島県には、知覧や

海上自衛隊鹿屋(かのや)航空基地といった

かつての特攻隊ゆかりの場所が点在する。

沖縄の空へ向けて

特攻機が飛び立っていった基地としても

有名である。


基地のフェンスの周りには桜が植えられていて

満開時には、それはそれは美しいらしい。

咲いているときの美しさと

散り際のはかなさと。


人の命もそうだ。

限りがあるからこそ、美しい。

別れがあるからこそ、愛しい。


もし、私たちが永遠に生きることができてしまったら

人生は、味気なく冗長なものになってしまいかねない。


来年もまた、人の世の美しさを見せてほしい・・・

もう、ほとんど葉桜になってしまった桜を見上げながら

そんなことを思う。 


こちらは 昨日読んでとても心に残った記事。


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