和倉温泉、2025年の復興を住民と共に祈る
震災から1年の2025年1月1日、和倉温泉の山の麓にある少比古那神社で復興祈願セレモニーが開催された。
今から約1000年以上前の857年に和倉は少比古名神を守護神と祀ったと伝えられている。災害復興祈願として、またこの神社からスタートを切る和倉温泉街には、大勢の地元住民と報道関係者が集まった。
以下、和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会の多田代表の挨拶全文
みなさん、明けましておめでとうございます。元旦のお忙しい中ご参加いただきまして誠にありがとうございます。
私はもう年末ぐらいから実は心がずっとザワザワしています。去年の震災を身体が覚えているのか、近づいてくるというイメージがどれくらいも抜けなくて、 今日もすごい天気が良くて、去年もこんな天気やったなと思いながら、ずっと気持ちがザワザワしていました。
去年震災があって、それで皆さんは避難所に行かれたかと思います。 本当に情報もない中で、震災も続く中で大変だったかと思いますが、みんなができることを一生懸命されて、乗り越えた一日だったというふうに記憶しております。 特にたくさん集まっていただいた和倉小学校では、400名定員のところを2000人の方が集まったという風に聞いています。住民の方400人、お客様が800人。たくさんの方がいたんですけども、そこでお互いを支え合う気持ちで、お客さんだとか住民だとか、そういう垣根。超えて、みんなで励まし合って、大きなトラブルもなく一日を過ごしたというのは、本当に僕としては嬉しいことだなというふうに思いました。
その支え合う心というものが、おもてなしの温泉地としてずっと根付いてきたものであって、これからも大切にしていくべき、和倉温泉のお宝なんじゃないかなというふうに思います。子どもたちに引き継いでいく今の和倉温泉の復興ですが、まずはいろんな組織が和倉温泉ありますけれども この組織を超えてお互いが支え合える心を持った同志として、進んでいきたいというふうに思いました。
なので今日は集まりいただいた皆さんと、そういう立場や組織を超えて一緒になって、これから黙祷をしたりお祈りを捧げたり、2礼2拍手1礼をしたりをして、今日は元旦のスタートを迎えたいなと思いまして、今日のセレモニーを開催を計画いたしました。
2025年も和倉のまちづくりはたくさんの方のお話を聞いて、自分たちだけで作るのではなくて、たくさんのお声をいただいて、納得感のある計画にしていきたいというふうに思っておりますので、ぜひ引き続きご指導、ご伝達などよろしくお願いいたします。それでは本当に今日お集まりいただいてありがとうございます。
文責:一般社団法人Code for Noto
代表 羽生田文登