今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/4/30 #143
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
ゴールデンウィーク真っ只中ですが、今週は目を引くニュースが多かったように思います。レコードチャイナでは、「隣の芝生は青く見える」的な記事も掲載され、色々見方があるものだなぁ~と感心してしまいました。
日本のアニメ業界の劣悪な職場環境が韓国でも話題に「日本にはまだ情熱がある」「うらやましい」
韓国のネットユーザーのコメントが面白いです。「日本にはまだ、職人精神と、一生をかけて何かを極めようとする情熱がある」「お金は関係なく、自分のやりたいことをやっている人たちが一番うらやましい」「満足度は高いだろうね。夢をかなえた人が働くところだから」等々……。日本のアニメ業界の人たちからは、決して納得は得られないとは思いますが、外国からは違った見え方をされているようです。
【数土直志の「月刊アニメビジネス」】初開催「高知アニクリ祭」から見たアニメイベントと行政の関係
記事の中にもありますが、イベントは継続することに価値があると思います。また「高知アニクリ祭」については、「マチ★アソビ」の代替ではなくて、独自の道を切り開いていくと四国全体にとってもプラスですね。
ムンバイでコミコン開催、アニメ「鬼滅の刃」声優も登場
以前、デリーでコミコンが開催されましたが、今回はムンバイです。主要スポンサーがクランチロールということで、アニメ関連も多かった模様。ただ、インドは「模倣品や海賊版が大量に流通」しています。ここがインドにおけるビジネスのボトルネックです。
「少年ジャンプ→アニメ」だけが大ヒットするわけではない…世界中のアニメファンが熱狂している韓国発の作品
「俺レべ」はWEBTOONで事前に世界展開されていたのが、アドバンテージだったとも聞いています。単純明快な物語設定であったことも強みなのでしょう。記事でも一番大切なのは、以下と解きます→「わかりやすさとカタルシスを得られる設定、そしてアニメとしての質の高い演出力」
【今期TVアニメランキング】「転スラ」が3連続首位 「怪獣8号」は2位をキープ
「転スラ」が1位で、「怪獣8号」が2位とは順当すぎる結果です。継続人気作&話題作が強いのは分かりますが、「波乱」もほしいなと思います。
4つのアニメチャンネルがABEMAに新設!『ソードアート・オンライン』シリーズをはじめ、GW期間中は40作品一挙放送も
チャンネル増設のニュースも驚きですが、カテゴリーが興味深いです。「異世界・ファンタジーアニメ」「ラブコメアニメ」「日常・青春アニメ」「深夜アニメ」。「深夜アニメ」だけ異質ではありますが、日本で視聴される多くのアニメは、この4つのカテゴリーなのでしょう。
アニメ監督りんたろう「業界の過酷な労働条件は作品の厚みに繋がった」
短いながら、りんたろう監督の作家性に迫るインタビューです。最後のコメントは作家としての業のようなものが感じられます。→「『メトロポリス』を作ったときには、『これで自分の映画は成立したな』と思ったんですけれども、またよく考えてみると、まだもう少し何かが残る。わけのわかんない魔物が、まだおいでおいでと呼んでいる気がするんです」
プロアニメーターになるための養成所「Z&Gアニメラボ」、2025年開校!
年間100万円の授業料がかかるのがネックになりそうです。大手のアニメ制作スタジオは、奨励金制度があるので費用が掛かるどころか、お金がもらえます(トムスの場合は、月額15万円支給)。どのように展開されていくのか注目しています。
北朝鮮が日本のアニメ制作に関与? 7月放送作品も 米調査機関が報告
昔から、日本のアニメの下請けは北朝鮮で制作されることがある……といった話もありますが、今回も同様のものなのでしょうか。「ファイルから特定できた企業が、作業の一部が北朝鮮に委託されていたことを示す証拠はなかった」とのことなので、大事にはならないような気がしますが、レピュテーションリスクが顕在化したことは確かです。
2023年国内ビデオソフト売上げ横ばいも アニメ減少続く前年比-8%
ビデオグラムの市場はかなり冷え込んでいると思っていましたが、去年は横ばいだったようです。アニメ含めて各ジャンルが落ち込む中、「音楽(邦楽)」「日本のテレビドラマ(販売用)」が牽引した模様。完全にファンアイテム化している印象です。
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