今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2022/12/6 #70
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
アニメーション会社の業界団体、日本動画協会よりアニメ産業レポートが刊行され、オンラインセミナーも開催されました。日本のアニメ産業の行く末は「晴れのち曇り」という感じです。イレギュラーだったコロナ禍を除くと、順調に右肩上がりで成長してきましたが、配信がピークアウトしそうな雰囲気も出てきました。
アニメ産業、コロナ禍の悪影響1年で回復も一部陰り 「Netflixショック」など受け不安…配信メディアがピークの声
僕も「テレビアニメ」の項目で登壇させて頂きました。レポートでは「コロナの影響はわずか1年で終止符を打ったのと思わせるのに十分なものがある」とありますが、楽観視はできません。「少子高齢化の国内市場に加えて海外市場も2010年代中盤の勢いを失いつつあるようにも見える。全世界的に配信のピークが見えそうな予感にとらわれている状況下で今後の推移には、より注目が集まりそうだ」といった視点の方が重要ですね。
「Web3時代のアニメスタジオ」とは。NFTホルダーと共同制作し、新たなアニメづくりを模索する「ANIM.JP」に訊く
以前ゴンゾが推進していたNFTプロジェクトは、投機家ばかり集まってアニメの支援者があまりいなかったと言われています。本プロジェクトの成否はいかにアニメ支援者を集めるかに掛かっていますね。
「アニメといえばDMMにしたい」 DMM、月額550円のサブスク会員システム開始
550円は価格破壊です。価格的に競合はdアニメでしょうか。アダルトを扱うのであれば、U-NEXTも競合になりますし、オリジナル動画コンテンツであれば、ネフリなどもライバルになります。企業の体力勝負になってくるはずなので、注視したいところです。
富良野市議会が『邪神ちゃんドロップキックX』の決算を一転して認定。「富良野編」の内容が不適切とされ一時は決算不認定となっていたが、無料公開などの取り組みを経て逆転認定
アンケートの結果と北海道大学の資料公開が後押しになった感じでしょうか。何はともあれ認定されて良かったですね。権利者と自治体がより相互理解できる切っ掛けにもなったかもしれません。
【アニメ業界】インボイス制度の基礎知識・準備
今からインボイス制度を中止するには立法の要件があるため、やはり来年10月からの導入は不可避だと思います。それまでにこうしたセミナーに参加して、少しでも知識を付けておくのは肝要でしょう。
『すずめの戸締まり』新海誠監督作品のRADWIMPS
尖ったところがなくなっても、80点の作品が量産できれば、末永く「国民作家」になりますね。新海監督のエッヂが取れるのが良いのか? 評価は分かれそうですが、興収的にも成功しているので、当面はこの路線で良いかと。
「呪術廻戦」アニメ監督の新会社、ディズニープラスオリジナルシリーズ制作
キービジュアルを見る限り、アクションっぽいジャンルです。MAPPAなどの制作会社も協力するのでしょうか? クオリティ的にも、第2の『呪術廻戦』になるか注目です。