今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/11/28 #121
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週も様々なニュースがありました。海外関連の多さはいつも通りですが、今期の秋アニメ『葬送のフリーレン』も相変わらず、トピックが豊富です。初速の大きさ同様、話題も継続しているので立派です。
なぜ『葬送のフリーレン』はヒットした? 「ギャグの緩急が絶妙」「淡々と平和じゃないのが良い」さまざまな意見
内容面はもちろんですが、「毎週金曜23時~という放送枠」も功を奏したのだと思います。NTVも金ローで第1話を放送し、メディア的にも力が入っています。中=「内容」と外=「メディア」の組み合わせが、非常によい具合にマッチしているのでしょう。
アニメや通販などで買収を「朝日放送グループHD」石崎豪朗ビジネス開発局長に聞いた
「アニメ事業は優良なIP(知的所有権)をいかに押さえられるかで決まるため上流のコンテンツを狙っていくということをこれまで以上にやっていきたい」とのこと。地上波キー局もアニメを中心としたバリューチェーン組成にやっきになっていますが、準キー局であれば、朝日放送が一番アグレッシブですね。台風の目となるかもしれません。
【数土直志の「月刊アニメビジネス」】劇場映画がなくても拡大中「ポケモン」アニメの戦略
記事を読んで、そういえば「ポケモン」の映画は最近観ていないなぁ……と思い出しました。とはいえ、キャラクター含めたIPの存在感は抜群なので、たとえ映画がなくても、人気が剥落することはありません。近年制作された、映画以外のアニメ・映像作品の多さ・豊かさも群を抜いています。
米でアニメ業界が活況!NYアニメ展で見た「クランチロール急成長」 映画上映会にもファン集結
『今年はなんとアニメNYCで1ブースではなく「1フロア丸ごと」を同社が占拠した』とのことで、クランチロールが存在感を出しています。アニメジャパンのアニプレックスのようなイメージでしょうか。ソニーグループの中に入って正解だったと思います。
KaKa Creation、約1.6億円の資金調達を完了し、AIを活用した高品質AIアニメ制作事業・プロデュース事業を始動。
サンプルとして上がっているアニメTiktoker「ひなひま」を拝見しましたが、確かに出来栄えは良いですね。ワークフローも開示されていて参考になります。とはいえ、どのぐらいの工数が掛かっているのか不明ですので、こちらも知りたいところです。
マレーシア発のヒーローアニメ映画『メカアマトMovie』公開決定
「東京アニメアワードフェスティバル2023」にて、「アニメ オブ ザ イヤー部門アニメファン賞」を獲得してアニメファンを驚かせました。実際、劇場公開もされるので、じわじわと人気が広がっているのかもしれません。動向は要チェックです。
MAPPAに苦情続出…アニメーターに大量の仕事振る→報酬交渉は先延ばし
MAPPA側からのコメントもありませんし、真偽は不明ではありますが、SNSを賑わせた残念なニュースとなってしまいました。アニメ制作の現場は、時として極度に負荷がかかりやすいです。MAPPAはスタジオの拠点も多いですし、負荷分散に長けているイメージでしたが、それでも至らない点があったということなのかもしれません。
川尻善昭監督の劇場アニメ「獣兵衛忍風帖」公開30周年を記念し各種配信サービスに登場
『獣兵衛忍風帖』は歴史的な作品です。北米で50万本近いビデオのセールスを記録し、いわゆる「ジャパニメーション」を牽引しました。オリエンタルな「忍者」ものとしての目新しさもあったのでしょう。この機会に見返したいと思います。
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