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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/9/10 #162

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週も様々なニュースがありましたが、概ねポジティブです。「マチ★アソビ」も復活すべく動かれているようですし、アニメ業界は様々な課題を抱えながらも、来年以降も希望が持てそうです。


脱・テレビアニメ? アニメ制作市場、初の3000億円台 従来のビジネスモデルからの変化とは

アニメ制作の市場規模が、初めて3000億円を突破した。帝国データバンクが調査結果を発表し、2023年は事業者売上高ベースの市場規模が、前年の2757億8300万円を22.9%上回り、過去最高となる3390億2000万円だと分かった。

「脱・テレビアニメ」という観点はいささか疑問です。今のアニメビジネスを支える源は、配信と海外ですが、ほとんどがテレビで放送されたアニメだからです。なお深夜アニメについては、テレビ局から編成費が出ることもほとんどありません。元から二次利用で製作費を回収するビジネスモデルなのです。かつてはビデオグラムだったのが、今は配信と海外が二次利用の主たる収益源になりました。であるので、「脱・テレビアニメ」とは文脈が異なるかと。

徳島のアニメのイベント「マチ★アソビ」2025年春に従来規模での開催方向で関係者らと調整中【徳島】

開催方法の見直しが検討されている徳島県のアニメのイベント「マチ★アソビ」の再開を検討している世話人が、9月3日に記者会見を開きました。

「マチ★アソビ」がとうとう復活するかもしれません。ただ、一足飛びに正式開催ではなく、10月におこなわれるシンポジウムなどを通して、徳島県に提示できる「実績」も必要となっている感じがします。少し形式も変わりそうな雰囲気もありますが、まずはめでたいですね。

ソニーが「アニメ制作ソフト」をイチから開発する理由――関係者に聞く、課題と解決の先にある“可能性”

ソニーグループが2024年5月の経営方針説明会で発表したアニメ制作ソフト「AnimeCanvas」に注目が集まっている。

クリスタやRetas!などは、アニメ制作の現場ではすっかりお馴染みですが、代替のソフトもないので、消極的に使われ続けている印象があります。ところが今回、ソニーが本腰を入れてソフトを開発しています。A-1 PicturesやCloverWorksと二人三脚で進められていますし、期待は大きいですね。

IGポート、24年5月期の従業員数は61人増の461人と大幅増 アニメ制作でクリエイターを社員化 営業益は5年で3.5倍に急拡大、屈指の成長企業に

IGポート<3791>の2024年5月期における子会社も含めた従業員数が前の期比61人増の461人と大きく増えたことがわかった。

今までアニメーターなどのスタッフは、業務委託で「外注」がメインでしたが、徐々に状況は変わってきています。テレビアニメは年間で300作品以上を制作されており、制作ラインが逼迫→スタッフが足りない→では、囲い込もう……という流れです。IGポートに限らず、この傾向は今後も続くでしょう。

すとぷり事務所STPRがアニメ制作会社を設立

2.5次元歌い手アイドルグループ「すとぷり」の所属事務所STPRの持ち株会社SUPER STATE HOLDINGSは29日、7月24日付けで100%出資のアニメーション制作会社「AniTone」を設立したことを発表した。

アニメ制作会社といっても、音楽、映像、出版なども展開するようなので、アニメに主軸を置いたIP会社ですね。アニメを外注しようとすると、制作ラインが先々まで埋まっているので、内製の方が様々な面でコントロールしやすいのでしょう。

受賞作品のアニメ化・書籍化確約!ツインエンジン&ストレートエッジ主催の文芸賞「アニメで世界へ!小説大賞」 開催!本日9/6(金)より募集開始

本日9月6日(金)より募集を開始。受賞作品は、ストレートエッジによる編集・作家マネジメントサポート、さらにツインエンジンのプロデュースによるメディアミックス展開により、世界に羽ばたく作品を目指します。

アニメ化×賞金×書籍化×コミカライズとは、かなり大規模です。きちんと担える作品が集まるかどうかわかりませんが、現代は、逆にここまで最初からコミットしないと良作が集まってこないのかもしれません。



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