勝ち抜け!シナリオコンクール対策講座(ゲスト:武井彩さん シナリオランド)
シナリオを中心としたオンラインサロン「シナリオランド」ではオンライン上の交流に加え、クリエイティブの最前線で活躍しているゲストをお招きし、トークショーやワークショップなどを定期的に開催しています。
既に数十回のイベントを開催して参りましたので、随時振り返ってみます。
さて今回は、数々のTVドラマ作品や、特撮、アニメ、ノベライズと活躍の場を広げる、第12回フジテレビヤングシナリオ大賞の大賞受賞者でもある、脚本家・武井彩さんによるシナリオコンクールの対策講座です。
「勝ち抜け!シナリオコンクール対策講座」(開催日:2018年5月26日)
【武井彩さん:プロフィール】
・脚本家
・第12回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞
代表作:
・TVドラマ『パレートの誤算~ケースワーカー殺人事件』『人生が楽しくなる幸せの法則』『捜査会議はリビングで おかわり!』『イアリー 見えない顔』『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』『受験のシンデレラ』『家族の裏事情』『カラマーゾフの兄弟』
・特撮作品『ウルトラマンギンガS』『ウルトラQ ~dark fantasy~』
・企業CMアニメ『地図のない冒険』
・ノベライズ『小説 ReLIFE』 ……他多数
◆スタート編
イベントの前半は「スタート編」として、下読み段階で落とされるシナリオのパターンについて解説を行いました。
コンクールは選考前から始まっています。
応募の段階で、既に落とされてしまう原稿を提出される方も、コンクールの中で数パーセントはいます。
・応募要項は何度も読み直し、確認する
・読みやすいように原稿の体裁を整える
・きちんと伝わるあらすじ(梗概)を書く
……といった細かい点などにも気をつけなければいけません。
選考員は機械ではなくて、人であるので、選考員の気持ちが乗ってくるように「内容」は当然ですが、「形」の面でも丁寧にシナリオを作り上げる必要があります。
案外、考員が読む前からウンザリしてしまうシナリオも多いのです。
また、下読み段階で落とされるシナリオは、以下のようなパターンもあります。
・話しが進まない
・細部に拘り過ぎる
・「ネタ」の掴みが弱い
例えば、単に「高校生が初恋の同級生に失恋する話し」というシナリオですと、掴みが弱いです。
更に、この高校生が朝起きてから学校に行くまでの日常を延々と書き連ねてしまう応募作もあったりします。
恋愛ドラマでも人情劇でもサスペンスでも、次はどうなるのだろう……!?と選考員が、ワクワクしながらページを捲るシナリオがベターなのです。
◆ダッシュ編
イベントの後半は、武井彩さんによる講評の時間です。
「掴み」の面白さを見るため、コンクール用のシナリオについて冒頭10ページを事前に参加者から募りました。
良いシナリオの多くが、冒頭から読み手の強い関心を喚起させます。
「起承転結」の「転」の時点で、どんでん返しがあって面白くなるといっても、そこに至るまでが凡庸であれば、評価は低くなってしまいます。
講評では、武井さんから提出者全員に具体的かつ実践的なアドバイスを頂きました!
なお、「勝ち抜け! シナリオコンクール対策講座」の模様は、電子書籍にもなっております。
宜しければご一読下さい!
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