今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/5/2 #91
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
動画視聴やSNSでの勢いをみると、今シーズンのアニメは『推しの子』が頭一つ抜けていますね。どこまで盛り上がるか楽しみです。一方で、日本のコンテンツビジネスにおける「海賊版サイト」の被害額が2兆円との報道がありました。作品が盛り上がっても、収益に結びつかないと持続可能性がなくなります。官民一体となって、引き続き取り締まっていくべきですね。
なぜいま「セル画」なのか。セル画のNFTマーケットプレイス「楽座」代表・甲斐義和が見据える「アートとしてのセル画」
セル画の中古マーケットは昔から細々とありましたが、NFTと掛け合わせることによって、新しいビジネスが生まれました。この発想は鋭いです。アニメ会社にもお金が落ちますし、将来的な可能性も感じます。
海賊版、被害額2兆円に 日本政府も危機感
アニメ単体ではないですが、「海賊版サイト」の被害が2兆円ということで、アニメ産業市場と同じぐらいの規模感です。音楽については、サブスクサービスの発展でだいぶ海賊版が無くなりましたが、一方ゲーム産業で被害が拡大している模様。いたちごっこは続いています。
TVアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」などのアパレル・雑貨を中心とした「売らない店」をオープン。
「売らない店」とは何だろう?と思ったら、お店では展示などの企画が中心で、購入はECサイトからなのですね。この発想は斬新。店舗に張り付く人材もそれほど必要ないですし。
アニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」45周年、YouTube配信&BD-BOX発売が決定
YouTube配信は、ブルーレイの発売に合わせての展開ですね。この組み合わせは旧作だとよく見かける施策です。定量的に増えている感じもしますので、一度統計をとってみると面白いかもしれません。
『鬼滅の刃』視聴者数pt大幅上昇で1位維持、『風雲!たけし城』34年ぶりの復活でTOP20入り~配信コンテンツ視聴者数ランキングTOP20(4月第3週)
新作のTV放送が開始された『鬼滅の刃』が強いのは当然ですが、『推しの子』も4位にランクインしています。今シーズンアニメの注目株です。
【氷川竜介の「アニメに歴史あり」】第45回 音楽、スポーツアニメの次なる革新
『BLUE GIANT』『THE FIRST SLAM DUNK』について、氷川さんの真摯な論評です。定義付けをするのは批評家の仕事でもあります。作品を論じながら、エッセイ的な風味もある良い文章ですね。
フリーランスサミット2023 参加者募集開始のお知らせ
フリーランス保護法が成立もし、インボイス登録制度も始まる今年は、フリーランスにとって激動の年になると思います。今回の「フリーランスサミット2023」では、5/21(日)に「アニメ業界の未来を考える~持続可能な産業構造への転換~(仮題)」のイベントも予定されています。個人事業主の方は参加にしてみては?
Gatebox、TVアニメ「邪神ちゃんドロップキック」と「りんな」とコラボ、邪神ちゃんのAIキャラクター化を実現!
「邪神ちゃん」は相変わらず、新しい試みに積極的にチャレンジしていますね。「りんな」で名高いrinnaもプロジェクトに入っているので、完成度も高そうです。
アニメスタジオクロニクル No.1 J.C.STAFF 宮田知行(代表取締役会長)
今までJ.C.STAFF会長である宮田知行さんのインタビューをあまり目にしてこなかったですが、抜群に面白いですね。天野喜孝さん経由で、タツノコの企画文芸部に入る件などは、人のご縁の不思議さも感じます。もっと深掘りしてお話をお聞きしたいです。