今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/7/16 #154
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
KADOKAWAに代表されるように、現在は制作会社をどう囲い込むかがトレンドになっていますが、つむぎ秋田アニメLabのように制作体制そのものをアップデートするスタジオも出てきています。アニメ業界全体の課題である、「制作体制強化」は色々な確度から検討すべきなのでしょうね。
KADOKAWA:動画工房を子会社化 【推しの子】大ヒットも話題
KADOKAWAの制作会社買収の動きが活発化しています。「子会社のENGI、Studio KADAN、レイジングブル、ベルノックスフィルムズ、関連会社のキネマシトラス」……と、一大グループになりつつあります。狙いは、IPビジネスの上流から下流までの展開をおこなう上での「制作能力」ですね。内部に、アニメを制作するエンジンがあるので、安定的にアニメを創出できます。
『第七王子』のEDクレジットを見ると、なぜ日本アニメの未来がわかるのか
Unreal Engineを使っているスタジオやクリエイターの存在はたまに耳にしていますが、つむぎ秋田アニメLabがここまで使いこなしているとは驚きです。とはいえ、少数精鋭だからこそ可能になっているところもあるので、他の制作スタジオで可能かどうかは微妙ですが、確かにアニメ制作の未来の一端が垣間見えました。
■インタビュー後編:日本アニメの輸出産業化には“品質の向上よりも安定”が必要だ
京アニ事件跡地にアニメ制作の場再建へ 制作力「戻ってはいない」
事件後も、京アニのアニメが継続的に放送されています。しかし、「完全な新作は出ていない」状況です。完全な新作が出たときが、京アニの完全復活になるのでしょうけど、以前の京アニとはまた違ったものになると思います。アニメは人的資本によるものですし。失ったものはあまりにも大きいです。
経産省、ゲーム・アニメ業界で生成AIを活用するガイドブック
経済産業省が、こうしたガイドブックを出すのは非常に有意義ですね。未だに生成AIは、議論伯仲、喧々諤々、賛否両論ありますが、テクノロジー技術は必ず進むのが常。課題がありつつも、全体として目指す方向性を示していかなくてはなりません。
2024年度のキャラクタービジネス市場規模は前年度比101.8%の2兆7,464億円を予測
急激ではないですが、順調に右肩上がりです。日本のアニメ産業市場は国内だけだと、1.5兆円ほどなので、キャラクタービジネス市場全体の2兆後半は、腹落ちする数字です。来年度も市場が伸びる予想がされており期待が持てます。
IGポート、27年5月期に経常益22.8億円目指す中期計画 3期連続の最高 ハイキュー!!やSPY×FAMILY、怪獣8号が成長ドライバー 超大型SFロボット&SF作品を用意
IGは制作部門は赤字でも、版権部門が絶好調ですね。『THE ONE PIECE』、超大型SFロボット作品、超大型SF作品などが今後に控えており、引き続きポジティブな決算が予想されます。