今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/10/17 #115
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週はクランチロールCOOのインタビューが興味深かったです。これまで様々な場所で、クランチロールについては論じられてきましたが、中の人の「声」は、やはり貴重です。「日系」企業である、クランチロールの今後も期待したいです。
世界のアニメファンに配信とサービスを届けたい、クランチロールの戦略
クランチロールのCOO、ギータ・レバプラガダさんのロングインタビューです。前編はクランチロールの概況で、後編はかなり突っ込んだ内容になっています。「アニメ制作会社への視聴データの提供」については、データを開示していないNetflix等とは、全く逆のポジションです。スケールメリットやライセンスフィーなどを抜きにすれば、クランチロールが製作側にとっても付き合いサービスであることは確かでしょう。
後編はこちら。
日本のアニメ映画ビジネスの拡大に期待(南アフリカ共和国)
南アフリカの映画館で上映したアニメ映画の入場者数が興味深いです。やはり『鬼滅の刃 無限列車編』が1番かなと思ってましたが、トップは『呪術廻戦』で、次に『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』。『鬼滅の刃』は3番目という結果。なかなか興味深いです。
アニメ界のヒットメーカーが語る「企画のつくり方・ひろげ方」〜話題のアニメはどうやってつくられた?
noteのディレクター・編集者である萩原猛さんが聞き手となったオンラインセミナーです。アニプレ柏田真一郎さんへの遠慮のないツッコミ具合が、かなり良かったです。うまく柏田さんの本音が引き出せています。
「盗用です」 身に覚えのないDMと戦う「セーラームーン」監督
幾原監督が提訴するぐらいなので、完全に「身に覚えのない」言い掛かりだと推察されます。著作権のリテラシーとは別に、こうした出来事は人間社会なので、どうしても発生してしまうのでしょう。未然に事態を防げる仕組みができれば良いのですが。
「こだわり」伸ばし月収10倍 作業所が人気アニメ受注できるわけ
「就労継続支援事業所がテレビアニメ制作を請け負うのは全国初」とのことで、確かに僕も聞いたことがありません。作業所で10万円の月収は、事業としてもうまく回っている証左ですね。(たった10万円!?と思う方は、全国のB型の工賃の賃金を調べてみてください)
アニメメーターの年収はいくら?「600万円」以上稼ぐ人の割合は?
2019年のデータなので少し古いですが、アニメ業界の年収は、実は他の業界に比べてもほとんど変わりありません。記事には書かれていないですが、年収の伸び率を鑑みると、今は標準を上回っているはずです。
アニメ制作会社、武雄市に進出 東京の「天狗」2025年事業開始、雇用も
福士直也社長が率いる天狗工房が、佐賀の武雄市にブランチを作ります。佐賀ですとサイゲームスのイメージもありますし、コンテンツ産業が盛んになってきているのかもしれませんね。
東映アニメの中国子会社製作の新作アニメ 中国と日本で展開スタート
TVではなくて、SNS用のショートアニメで展開するとのことで、スモールスタートになります。元となったカプセルトイ含めて、商品化ありきのアニメ化ですね。