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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2025/1/7 #179

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
あけましておめでとうございます。今年も粛々とキュレーションをおこなって参ります。さて、まだ正月明けということもあり、大きなニュースはない状況です。今回の中心は、大晦日に一斉公開された各メディアの「2024年の振り返り」記事になります。


アニメの2025年展望 映画「鬼滅の刃」の興収に注目 テレビ23時台の争い 続く業界の課題 #専門家のまとめ

アニメ映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」(興収約158億円)や「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」(同約116億円)がヒットし、海外での人気を受けてアニメ関連の市場規模が拡大しているアニメ業界。

今年公開される劇場版『鬼滅の刃 無限城編』の興収は、アニメ映画、ひいてはアニメ産業市場の試金石にもなりそうです。さすがに前作映画の記録更新は難しいとは思いますが、最低でも「ほどほど」の成績を収めないと市場の雲行きが怪しくなりそうな気配があります。

「ありふれた」「ダンまち」など秋アニメの一部が放送延期に 制作上の理由で「日程未定」のケースも

2024年末から2025年初頭にかけて、10月クールより放送されていた複数の新作アニメにおいて、放送スケジュールの延期や中止が発表されている。

アニメ市場の活況の裏には、アニメ現場の苦境があります。コロナ禍が終わっても、放送の延期や中止が繰り返されています。それぞれ理由はあると思いますが、やはり綱渡り的な制作体制・スケジュールに依存しているのが原因です。制作費を多少上げたところで解決は難しいので、2025年も業界一丸となって取り組むべき課題でしょう。

「スラムダンク」から変わらず数十年、日本アニメの没落

世界市場で韓国を代表するコンテンツ産業がドラマやK-POPだとすれば、日本を代表するコンテンツ産業は、誰がなんと言ってもアニメだ。

韓国のハンギョレ新聞が、珍しく日本のアニメを取り上げましたが、「日本アニメの没落」と題し、批判的な論調です。ただ前提となるファクトとして、近年の日本のアニメ産業市場は過去最高を更新し続けているので、いくらなんでも「没落」とは完全に論を誤っています。リメイクも多いですが、一方で『鬼滅の刃』のようなメガヒットも誕生しています。結論ありきの考察記事で、残念でした。

日テレ、TBS、テレ東…世界的市場拡大のアニメをめぐるテレビ局の戦略とは…

アニメは今やテレビ局にとって重要な戦略的コンテンツとなっている。日本テレビやTBSなど、アニメ事業については後発と言われた局が次々と新たな組織を立ち上げ、本格的なアニメビジネスを展開しつつある。

近年、テレビ局は伝統的な「広告」に頼ったビジネスだけではなく、「放送外収入」を得るためにライツビジネスを活発化させてますが、その尖兵が「アニメ」です。本記事は、各局のキーマンを通し、直近の動向を詳しく報じています。

2024~25年アニメゆく年くる年ランキング 作品供給過多で広告宣伝は変革の時代に アニメデータから読み解く「放送中」施策の重要性

ブシロード<7803>のグループ内のデータ分析組織「アニメデータインサイトラボ」は、調査レポート「2024~2025アニメ ゆく年くる年ランキング~初回放送週・放送終了時・冬アニメ事前人気から読み解く」を公開した。

データ的にも「音楽×アニメ」は、やはり有効です。現在、音楽コンテンツ自体がTikTokやYoutubeを通して拡散→ヒットという流れが出来ています。まさしく動画=アニメが活用できる形態になっており、楽曲の魅力を引き立てることが可能になっています。

【数土直志の「月刊アニメビジネス」】2024年10大ニュース「巨大化する業界、加速する企業拡張」

2024年12月に日本動画協会が発表した「アニメ産業レポート2024」の数字は、ちょっとしたサプライズだった。

数土さんによる2024年の振り返りです。やはり「ソニーとKADOKAWAを巡る動き」がトップにきていますね。今回はソニーがKADOKAWAの株式を10%取得する結果となり、インパクト的には小さいですが、今後も同じような大型買収の動きは加速するはずです。2025年もあっと驚くようなニュースが出てくる可能性は高いと思います。

2024年を振り返るアニメ評論家座談会【前編】 “クリエイター”をめぐる環境変化の1年

2024年のアニメーション業界を概観したとき、そこには2つの特徴が明確にあらわれている。

「クリエイターの多様化」と「視聴者層の多様化」が2024年の特徴と解きます。技術の進歩により、多様なタイプのクリエイターが活躍するようになり、配信を中心としたコンテンツの提供手段も発展しました。結果、海外を含む幅広い視聴者層が増加したということです。非常に示唆に富む座談会でした。

※(関連記事)2024年を振り返るアニメ評論家座談会【後編】 アニメ視聴者層・受容方法の多様化

日本のアニメ×飲食店コラボがただの「食事」以上に心を動かす理由とは?―中国メディア

中国のポータルサイト・捜狐に「日本のアニメコラボがただの『食事』以上に心を動かす理由とは?」と題した記事が掲載された。

中国のメディアの分析→「真のコラボ体験とは、単においしい食事を楽しむだけでなく、心の共鳴や価値観の共有が求められる」。日本の消費もモノからコトへ移り、体験が重視されるようになってきました。他国に比べると一日の長があるのかもしれません。




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