今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2022/2/22 #30
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週は『劇場版 呪術廻戦 0』の興収110億円突破のニュースもありますが、『鬼滅の刃 遊郭編』も放送終了したので、考察系の記事が目につきました。来月になれば、4月アニメの情報も盛んになるとは思いますが。
アニメ、一社提供で大作も斬新 制作会社も脱「受け身」
製作委員会方式でも「斬新で独自の作品」作りができますし、一社提供でも、「斬新で独自の作品」作りができない場合もあります。二項対立ではなくて、構造自体を論じた方が建設的かと思います。この記事はちょっと結論有りきのような気がします。
映画館からオリジナルアニメ映画が消える…?厳しい現状と今後の在り方について考察する
映画館からオリジナルアニメ映画が消えても、誰も困らないのが実情だと思います。そもそもオリジナルは企画の立ち上げも、事業の運用もかなり大変なので、厳しいのは当然です。実写と異なり、アニメは最低限の制作費であっても、結構かかります。ですので、リスクはかなり高いコンテンツビジネスと言えるはずです。なお、この記事の中ではテレビアニメと劇場アニメの制作費が一緒くたにされていますが、かなり単価は違うので、シミレーション上だともっと赤字は広がるはずです。
映画『呪術廻戦』興収116億円突破 入場者特典第4弾で前週比30%以上アップ
「呪術廻戦 0」の勢いが止まりませんね。前週比較でも、プラスして約6億円なので、まだまだ記録を積み上げていきそうです。なお、興収ランキングのすぐ上が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』です。興収的にもレジェンド級になってきました。
インド逆輸入版「ハットリくん」、シンエイ動画YouTubeで全312話順次無料配信
『NINJAハットリくんリターンズ』の存在は知っていましたが、「全312話」も制作されているとは知りませんでした。今の日本でどれぐらいの需要があるか分かりませんが、今後の反響含めて興味深い取り組みです。なお「作品のなかにはスマートフォンやインターネットも登場」だそうです。時代にも沿った作りがされているのですね。
鬼滅の刃「物議」報道で考える、炎上や対立をあおるメディアとポータルサイトの構造問題
さすが徳力さん。エビデンスの提示と問題点の整理がきちんとされています。まいじつのような扇情的なメディアは昔も今もこれからもなくならないでしょう。人間の「欲求」に根ざすメディアなので。今回の騒動の一端は、Biglobeにありますね。
「日本アニメが海外アーティストを魅了」 カニエ・ウェスト、サンダーキャットも…その理由は?
海外アーティストの中でも、ヒップホップの人たちに日本のアニメが人気であるという印象があります。本記事ではあまり深く突っ込んではいませんが、ゲームカルチャーとかともリンクしているのかもしれません。
「物語」で誘客…『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』アニメツーリズム 報告会
「地域×モビリティ×デジタル」に「物語」を加えることによって、効果があったようですね。ただ、課題もあって「各商業施設に送客は一定数できたものの、消費支援にまでは及ばなかった」とのことです。各商業施設との連携については、事業のレイヤー的に難易度が上がるので、今後はどうなるか……。