「地蔵とリビドー」
既成の言語へと指向しない作品、その作者、そのドキュメントに、自分の枠が滲んで中身が外へと溶けていくようだった。与えられた強い衝撃が出口を求め、私という既成の枠を内側から崩していく。
滋賀県甲賀市にある「やまなみ工房」で制作をおこなう作家、作品、協働するさまざまなプロフェッショナルの活動や言葉が、印象的な音楽にのって流れくるドキュメンタリー映画、「地蔵とリビドー」。作品を観終えた私の頭には、浄土真宗のご開山・親鸞聖人が師の法然聖人から聞き受けた「義なきを義とす」という言葉がぼんやりと浮かんだ。
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