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マーケット感覚の虎の穴。No.5

こんにちはアナリストのアナダです。
とりあえずまずはこの動画を見てください↓


ロコモティブシンドローム。
これ自体は多分リハなら知らない方もう居ないのではないでしょうか。

でも実はこれは日本整形外科学会が提唱した概念で、起こしているムーブメントって知っていましたか?

実は背後にはマーケット感覚が潜んでいるかもしれないので、そのあたりを分析してみます。


1.予防に非常に効果的


→早期発見することで重度化するのを防げます。そのため、早いうちから介入が出来ればよいことです。医療のあるべき姿だと思います。

2.ネーミングが良い

→大事です。虚弱高齢者や体力低下では流行りません。昔、エコルックという軽装を国が流行らそうとして失敗しました。そうです今のクールビズですね。ネーミングって大事なんです。


3.見やすい動画

とても高いエンターテイメント性です。子供や若者、主婦が居るのも良いですね。これがシニアだけの動画なら多分見ないし、マネしてやりたくないです笑
これであれば、家族や周囲で一緒に出来る簡単な方法を人と一緒にやってもらうことが期待できます。

4.新しい市場を作れた

ロコモの層の多くは介護保険でいう軽度者あるいは、保険対象でないアクティブシニアです。つまり、まだ病院やクリニックに来る前の“痛くなる前の未来の患者”にこれは訴求できるアプローチなのです。
忘れがちですが僕たちが見ているのは、そもそもある程度の重度者だけなのです。ある種のバイアスがかかってしまったり、感覚のマヒに陥りやすいのですが、実は世の中の多くの人は介護保険でいうところの軽度者や元気な方々ですよね。
介護保険を例にすると分かりやすいですが、認定率は30%未満であり70%はアクティブシニアです。認定者の中でも多くは軽度者です。病院やクリニックに来る時点である程度、悪化した状態です。特にリハ領域が多い、運動器を担当する整形外科クリニックではその傾向は強いと思います。

5.競合とのポジション争い


フレイル、サルコペニアなども比較的似た概念ですがこの2つは提唱元が違います。と、すると各学会が先ほどの②の新しいマーケットを抑えに来ていると考えると…?

6.新しい加算や診療報酬を狙える。


運動器不安定症が算定項目に入りましたね。
http://www.sasakigp.co.jp/column/10003653

マーケット感覚を持ちながらこの動画をみてみると少し見方が変わりませんか?

もし質問や次回はこんなテーマがあればDM下さい。
それじゃーね!

執筆:アナダシュウゴ@syu5o

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