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2024年 ライブまとめ③(安藤裕子/京都ボロフェスタHedigan's /YUKI)

2024/09/21 安藤裕子 BillboardLive横浜

ねえやんこと安藤裕子さんのライブを10数年振りに観に行った。
ご自身も「ほら(歌うと)怖いでしょ」と半分自虐的に言ってたけど、彼女は呪い系というか、歌ってる途中で別人格が憑依したかのようなパフォーマンスをするので、ガッツリ引き込まれてしまう。(まるで一人芝居のようだった!)しかしMCはたどたどしいという….そんなギャップがかわいい。
良かったのはバンドにチェロが入っていたこと。ビルボードの音の良さが生きる、しっとりとした幻想的なサウンドが本当に素敵&贅沢でした。キリンジの「エイリアンズ」のカバーに懐かしい「のうぜんかつら」もやってくれて嬉しい。メロディの美しい曲がいっぱいで、改めて聴きかえそうと思った。

2024/11/02  Hedigan’s (ボロフェスタ2024) 京都・KBSホール

辿り着けないかもと焦った。新幹線が大雨の影響で停まってしまい、結局6時間かかって京都に着き、大急ぎで会場のKBSホールへ向かった。京都を出発した時点ですでにHedigan'sのライブは始まっていたが、行かないよりは行ったほうが観れなかったとしても後悔の度合いは違うはずだから。。
汗だくで到着したKBSホールに既視感。そして、思いだしたのが、大学時代にバンドサークルでライブをするときに使っていた古いホールの雰囲気とよく似ているのでした。ステージとフロアの距離がめちゃくちゃ近い。
肝心のHedigan'sのライブは、結局20分くらいしか観れなかったけど、自由の度が過ぎてて、かなりぶっ飛んだライブをしていた。初めて観たときよりもバンドの色がさらに濃くなった感じ。中でも「カーテンコール」という最近のお気に入りが聴けて、この日の大参事が報われた気がしたほど、なにはともあれ生演奏はいい。ロックバンドはいい。他に聴けたのは、グレー(途中から)、たぶん新曲、敗北の作法、O'share…でしたか。にしてもベースの本村くんが濃いなー!いちいち面白すぎて目が離せなかった(笑)。ヨンスはいい歌うたう。バンドのステージが似合う。やはりロックバンドの人だなと改めて思う。

大学の学園祭を思い出す…


2024/12/22 YUKI concert tour "SUPER SLITS 2024" 東京ガーデンシアター

ライブ中盤、初期の代表曲「プリズム」と最新曲「こぼれてしまうよ」の流れ。YUKIちゃんがソロデビューしたあの頃と比べたら、今世界は大きく変わってしまったけれど、〈好きなんだよ 好きなものを好きと言って何も悪くないんだよ そんなこと あたりまえの世界にしたいな「こぼれてしまうよ」より〉と、自分の歌声を投げかけ、お客さんひとりひとりと繋がろうとしている姿にとにかくグッとくる。こういう時代だからこそライブを通して伝えたいYUKIちゃんの想い、意志がストレートにこころの奥に届く。そんな約2時間半のステージはあっという間だった。JUDY AND MARY時代からセンスが良くとにかくオシャレで、豊かで繊細な感性の持ち主であり、歌がめちゃ上手い。が、常に最高の自分を更新できるのは、持って生まれた才能だけではなくて、彼女が「努力の人」であるからだと実感した。

年齢はただの数字で、生きてきた時間が長いだけよろこびもかなしみも知っているからこそ、輝ける。それは奇跡ではなく事実でした。なんだか物凄いパワーをもらったライブだった。


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coco
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