【11月の日記⑪】2022年11月25日。バンドのいない「イイニコの日ライブ」を迎えて。
私がNICO Touches the Wallsにハマるきっかけとなった、2012年11月25日に開催された「イイニコの日ライブ」から今日で10年が経ちました。早いなぁ。
で、その10年後である今年(2022年)の11月25日は、すでに横浜BLITZは閉館し、肝心の主催バンドは解散。そして、ゲストバンドは一時活動休止状態…。ネガティブなことはあまり書きたくないけど、さすがにこれは笑えない現実です。
(溜め息つきつつ、気を取り直しますが)長年のGRAPEVINEファンとしての目線で書くと、私は、これまでバインがやってきた数々の対バンライブを観てきたファンの一人ですが、ニコとの対バンのときには、他にはない特別なものを感じていました。
しかも、それは「私がニコも好きだから」という理由ではありません。同じ舞台に上がり、立て続けに2組のライブを観ていると、互いに共鳴し合ってることがすごく良くわかるんです。
バインに影響を受けたことや、バインファンであることを公言しているミュージシャンがたくさんいることは知っています。ただ、バインとニコは、同じ音楽畑でも、違う年代違う場所でそれぞれ芽を出しました。だけど、そもそもの根っこの部分では繋がっていた。
つまり、音楽を通してやろうとしていることが、この2バンドは同じだった。
ニコのラストアルバム『QUIZMASTER』を初めて聴いたときにはっきりしました。このアルバムに、「なぜ私がニコを好きになったのか」の答えが全て詰まっていたんですよ。
当時、ロックバンドと言えばバインくらいしか聴いていなかった私が、2012年の11月25日に、たまたま観ただけの自分よりも年下のロックバンドにドハマリするなんて。正直、それまで考えられなかったけど、ライブ行った選択は間違っていなかったと思った。
まぁ、それに気づいた年(2019年)の11月に、ニコは活動終了しちゃったんだけど…。
あぁ、もう!笑えない事ばっかり!!
バインが育ててきたロックバンドとしての精神性と近しいものを持つバンドは、ニコしかいないと今でも思う。ニコのVo&Gt みっちゃんがスタートさせた新バンドZIONが、それを受け継いでいるかどうかは、実際に生でライブを観てないので、今の私は何とも言えない。
それに、ニコが解散してからのロックバンド界隈にはイマイチ興味が湧かず、私が物足りなさを感じている理由のひとつって、実はこの一件があったからだったりもします。ロックバンドを聴くなら、もうバインだけでいいかなって思う。
ところで、去年の11月25日に私は何を考えていたのかと言うと、Instagramにこんなことを書いていました。
そして迎えた2022年の11月25日。やっぱり今年も寂しいよ。
面白い記事をこれからも書き続けるための励みになります。読んでくださったあなたの心に少しでも引っ掛かるものがありましたら、ぜひサポートよろしくお願いいたします。