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2024年ライブまとめ②(GRAPEVINE/syrup16g/GOTOWN FREAK )

2024/07/13 GRAPEVINE「 The Decade Show Summer Live 2024」日比谷野外大音楽堂

「ビクターに移籍してからの10年はちょうど自分の40歳から50にかけてなんですよ(ニュアンス)」と「音楽と人」に掲載されていた田中さんの言葉を思い出しながら観た。そんな10年縛りライブは、大人っぽいGRAPEVINEのライブという印象。「馬から犬に乗り換えました~!」って、ライブ中に言い放った移籍報告つい最近のように思っていたけど、久しぶりに聴く曲も実に多く、されど10年といった感じで、やはり曲と共に人生が見えてくるもの。
新曲「NINJA POP COTY」イントロで田中さんが変な手裏剣ダンスを披露し、それを隣で見ている西川さんが爆笑していた。「リヴァイアサン」の時スモークバックにドラムを叩く亀ちゃんがプロレスラーにしか見えなかった。夏の曲が披露される中の季節外れの「雪解け」は、泣けた。田中さんの声量が半端い。ちょうど雨も上がり空が暗くなってきたところでの「さみだれ」はしっとり美しく。
後半に向かうに連れバンドの確信へと迫るようなセットリストで、アンコールの「Arma」を聴いたら、ようやくようやくいつものGRAPEVINEが戻ってきたな、と思った。

今回のライブではバインがメジャーデビュー20年を迎えた年のことを思い出した。今の私はたぶんその時の田中さんの年齢じゃないかと。だから、今の田中さんの年齢、50歳になったときの私は、納得のいく仕事や趣味活動ができているのかな?などと、いろいろと考えこんでしまった。
私も誠意を持って何事も取り組んでいきたい。そして何より刺激をもらえて、これからも一緒に歳を重ねていきたいと思えるバンドがある私は幸せ者だと感じる夜でした。


2024/07/27 syrup16g フジロックフェスティバル(配信)


syrup16g がめちゃくちゃ良かった。絶望の中にある光を信じたい気持ちだったのが、"信じる"という確信に変化したことを見せてくれた、そんなライブだったと思う。ギターボーカル五十嵐さんの、もはやメロディの原型がぶち壊れた絶唱がこのバンドの世界観を創っていること。ロックが好きでも明るくポップな世界が苦手な人間だっていて、彼らはそういう人達にとっての拠り所なるのであって、唯一無二とはこういうことなのだと思った。
しばらくライブを観ていなかったせいか、画面から色んなものがバシバシ飛んでくるので、泣きそうになった。好きな曲ばかりのセトリでしたが、ラストの「Reborn」なんて、このタイミングで聴くからこそ今までにない特別な「Reborn」だった…というのも、私10年前に東京国際フォーラムで開催された復活ライブを観に行っていることを観ながら思い出した。あれから10年って早いな。でも、バンドの節目にふさわしいステージだった。


2024/08/18  NONA REEVES / BONNIE PINK /⼟岐⿇⼦「GOTOWN FREAK 有楽町 2024」東京・有楽町 IʼM A SHOW


6月に京都で開催されたNONA REEVES 西寺郷太さんプロデュースのイベント「GOTOWN FREAK」が東京でも開催と知り、メンツ見てこんなオレ得なイベントないので速攻チケットを確保したイベント。フランク永井の「有楽町で逢いましょう」からの"IʼM A SHOW”(アイマショウ)は初めて行ったけど、元々映画館だった会場なので、音はめちゃくちゃいいしステージと客席がとても近く、NONA REEVESバンドのコーラスは真城めぐみさんで、ベースがTRICERATOPS林くんであるのもテンションぶち上がりポイントであり。

土岐さんはギタリスト高木大丈夫さんとのデュオ編成、アコースティックでしっとりと。以前ビルボードライブツアーでも聴いた「ドア」はやはり名曲で、うるっとしてしまう。ボニーはNONA REEVESバンドをバックに歌う姿が新鮮で、林くんベースの「Heaven′s Kitchen」を個人的に嬉しすぎました(2人とも学生時代から聴いてるから…)。久しぶりの「Joy」や「Tonight the Night 」も良かった!NONA REEVESはメンバーのことは存じ上げているんだけど、ライブは初めてかな?盛り上げ上手で、ガッとお客さんを振り向かせていくさすがのパフォーマンス。サウンド的にはシティポップ~ソウル、ディスコなどクロスオーバーさせた感じ。今の若者にもうけそうだけど、どうでしょうか。アンコールのラストは、かつてボニーがカバーした「Manic Monday」を全員で。盛り沢山で非常に楽しい1日となりました。


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coco
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