このナイフは、自分を守るために使うのよ、そう言ってそれを捨てたよね
ねえ、どうして優しいあなたが
傷つかないといけないの?
このナイフは、自分を守るために使うのよ
そう言ってそれを捨てたよね
こんな世界おかしいよ、そのまま飛び出した
誰を守っていたのだろう
ねえ、長く生きていくには
心を殺さないといけないの?
あなたはすぐにわたしの心を欲しがる
太陽に喜ぶわたしたち
光を探すのも疲れちゃうよね
目立たないように、薄暗いところがちょうどいい
わたしの匂いを全て消して帰る
あなたの残り香は寂しさを浮き彫りにした
切り取られた生活
地に足をつけて歩くよ
どこかへ飛んでいってしまわないように
重い荷物を持って、地に足をつけて歩くよ
そうしたらゆっくりになった、それでね
小さな花を見つけたの
誰に気に留められることなくとも
健やかで、凛とした花が咲いていた
ねえ、寂しさ
あなたを1人にしないから教えてよ
どこから来たの?
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