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濁してきた愛が解けていく音がした











自己否定というのは終わりのない闇のようだ。
そんなの無駄だと何度も何度も言われ続けても、"そうなって"しまう、そこへ引き込まれていく、否、自ら向かう時さえある。そうすることで安心感を得てしまうくらいには癖となってる自分がいる。
自信を持てと言われれば言われるほどにそこから遠ざかる感覚。
『そんなの出来たら最初からやってるよ、少し黙っててくれないかな』
言葉を口にいっぱいにして、感情を身体中に染み渡らせながら悔しさに耐えてた、そんな10代だったように思う。
『僕のせいだから』は一種の魔法みたいなもので、本人はそうするしか逃げることができないんだよね。
どこにも逃げ場がないとき、よくそうしていたように思う。だけどそんな言葉を聞く度に『逃げ出せ逃げ出せ』、でも『負けない』って思ってた。






外へ行けない鬱憤とか"普通"に出来ていた生活が出来なくなっていて、というより変わることをしなきゃいけないから漠然とストレスが溜まっていってるのだと思う。もちろん私もその一人だ。今までどうやって暮らしていたっけ?なんて思い返してしまうほど、ぬくぬくと布団の中で眠っていたところを掛け布団剥がされて『起きなさいー!』なんて言われてる、そんな気分。遅刻するぞー!って。それでも私は剥がされても寒い中でまた何かを考え始めるタイプ。笑
そしてよし、起きる。となって行動に起こす。
そんな私にも変わってきていることがある。もしかしたら私も布団を剥がすような存在なのかもしれない、なんて思い始めた。これはとても今までの自分には想像つかないことだ。
変わるスピードが本当に早くなっていて、それを敏感に察知する人はそれ以上に何かを感じていて、押し寄せてくる波に立ち向かってる。自分の核を、炎を、心に灯しながら。その流れを俯瞰して見ながら自ら手を伸ばして掴もうとしているのかもしれない。
その手が血だらけになろうとも、どうなろうとも、自分で手を伸ばした先に夢を抱いて、諦めずに『掴む!』の意志を持ち続けて。
膝が地から離れなくても、涙が止まらなくても、どれだけ立ち上がれって叫んでいても、明日には朝を迎えている自分がいて、何食わぬ顔して仕事へいって、目の前にあるご飯を食べることができる。眠くなったらベッドへ入って、お酒飲んで気持ち良くなって、自分を殺すことから離れて夢を見てる毎日にまたうんざりしてるなんて、誰も思わないだろう。
布団を剥がすのは、自分なんだよいつだって。
自分じゃないといけないんだよ。



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裸足が好きです

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