勘違いを引き起こす怖い意味つけ
こんにちは!こころ回復センターCOCOTORE(ココトレ)の神志那です。
私たちは脳波トレーニング×心理カウンセリングのオリジナルメソッドで、
お一人おひとりの「なりたい自分」へのメンタルサポートを行っています。
突然ですが、こちらをご覧ください。20ml入るグラスに水が半分入っています。これを見てどう感じますか?
どう、というのはとても抽象的な言い方ですが、
素直にどう、お感じになったでしょうか。
例えば……
あと半分しかない、とか
まだ半分もある、とか
誰が飲んだんだろう?とか
私も飲んでいいのかな?とか
いろんな想像ができますよね。そしてどれも間違いではありません。
でも、ある意味間違っています。
何が言いたいのかと言いますと、
ちょっと意地悪な言い方ですが、これはどうもこうもない、
20ml入るグラスに水が半分入っている。
ただそれだけです。
つまり、そこにはそれ以上の意味はありません。
ですが、人というものは思考のクセがついて回る生き物なので、
必ず意味をつけたがります。そして自分で意味づけをして、
思い込み、想像し、一喜一憂する面白いところがあります。
そしてその意味づけ行為により、ひとり舞台で悩むこともしばしば。
これは私が新卒一年目の会社員時代のことです。
私は当時、上司との関係に悩んでいました。上司から私だけとても嫌われていると思っていたからです。
例えば、指示されて作った報告書の質が悪いと言われたことがありました。その時、やっぱり私のことを嫌っているんだと強く思いました。
なぜかというと、受け取る時ぱっと取ってすぐにどこかに行ってしまったし、私の同期がいる前でわざわざ報告書の質の悪さを指摘されたからです。きっと見せしめにしたかったんだと思いました。
ここで思い出していただきたいのが、先ほどの水の入ったグラスの件。
ただグラスに水が入っている、それ以上でも以下でもないわけです。
報告書の例ですと、
本来「報告書の質が悪い」と上司が感じた。
だからそれを伝えた。事実としてはただそれだけだったのです。
受け取る時にすぐにどこかに行ってしまったのは、
もしかしたらとても急いでいたからかもしれません。
同期のいる前で、というのも、たまたまそこに同期がいただけかも。
客観的事実に対して、そこに自分であれこれ意味づけした結果、
私は勝手に嫌われていると勘違いをして、勝手に落ち込み、勝手に会社にいきたくないと思ってしまいました。
そして本来の『報告書の質』問題は感情の波の中に消えていき、また同じ指摘を受けてしまうのでした……。
今では笑い話ですが、当時は本当に悩み、上司とギクシャクしてしまって、本当に本当につらかったと記憶しています。
人間の思考のクセが起こすトラップ。
人はロボットではありません。
物事を無意識に“こころ”を通りてみてしまうものです。
それが個性であり、感性を生み出す原動力ともなるのですが。
しかし、それが原因でネガティブになって、不安になったり
落ち込んだりするのはもったいない!
冷静に冷静に。専門的に言えば、
“拡大解釈”、“自己関連付け”、“感情重視”
この3つが重なって勘違いをうみました。ただそれだけ。
自分の感情を学術的にとらえて、俯瞰してみるのもおもしろいかもしれませんね。
「ほうほう、こんな思考が出てきたぞ。これは“拡大解釈”だな!」
なんて。
もし思い当たることがあれば、すこーし見方を変えて、
「これって勝手に意味づけしてない?」と考えてみてくださいね。
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