人から嫌われた?安心してください。
人から好かれたい! そのように思っている人は多いと思います。
学生時代ならば、学校で友達から仲間外れにされたり、社会人になってからは、職場の人が不親切だったり、いじわるをしてきたりで精神的に打ちのめされてしまったという経験を、お持ちの方もいらっしゃることでしょう。
今回から「皆に好かれるようにしよう」「皆に嫌われないようにしよう」と思っている人たちへ向けてのお話をしようと思います。
《すべての人から好かれるのは不可能》
「あなたが何をしようとあなたのことを好きじゃない人は必ずいる」
作家であるDavid Foster Wallace氏は
著書の『Infinite Jest』の中で、そのように書いています。
そう、あなたが出逢う人々に愛されるように振る舞ったとしても、それら全ての人々から、好かれるということは不可能なのです。
また、イギリスの不安障害の専門家であり
ハーレーストリートの催眠療法士でもある
Chloe Brotheridge氏も
このように言っています。
「誰も彼を喜ばせることはできません。
あなたにはあなたの性格があります。
つまり、あなたを愛してかわいがってくれる人がいれば、そうでない人もいます」
そんなこと言われなくてもわかっています。
表面的には誰もが理解していることです。
そうは言っても、実際の生活において自分は気が合うと思っていた友達からの返事が曖昧なものだったり
職場で同僚の悪口を他の人が言ってるのを聞いてしまったり
友達の集まりに自分だけが呼ばれてないことを知ってしまったり
というような場面に遭えばこのような考え方は消え失せてしまいます。
悪口を言われて自尊心を傷つけられない人なんていないのです。
社会的な人間関係や恋愛関係、対人関係の種類は問わずに、拒絶というものの苦しさは同然です。
しかし、人から嫌われるということはよくあるということだけではなく、健全なことでもということを思い出してください。
その苦しみを自分の胸に受け入れて、歩み続けるということは、長い人生において大切なことなのです。
また、拒絶されるということは、人と人との相性を試すためのわかりやすい手段でもあります。
仲間外れにされたら
「もっと一緒いて、楽しく気が合う仲間に出会うため」
恋人に振られたら
「もっとしあわせを感じられる適したパートナーに出会うため」
拒絶をされても
「私に、わかりやすく教えてありがとう!」
と思って良いのです。
どうか嫌われることを恐れない気持ちをいつも持っていてくださいね。
あなたが、他人から愛されることにエネルギーを費やすのをやめた時に
自分のことを本当に好きになってくれる人に出逢えることでしょう。
そのようにして築いた人間関係は居心地がよく
一緒にいるだけでドッと疲れてしまったり
続けていくことが苦になることはありません。
最後に「そうは言っても、やっぱり嫌われたくないんだよ」
と思われたあなた!
今後、人から嫌われても悲しみの淵に沈み込まないようにするための考え方をご紹介しますね。
私は、このテーマについて考えを巡らせていると
「皆を喜ばせようとしてごらんなさい。 誰も喜ばせることはできないでしょう」 という寓話作家イソップの言葉についても思い出しました。
全ての人を対象にすることで、特徴のない万人向けの人間になってしまうということを。
自分らしさ、自分の個性を持ち、それぞれが違った色で光り輝いていたいものですね。