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二度とない今この瞬間を共有することの心地よさ

こんばんは、夜風が心地よい夜です。昨日が十五夜でしたが、残業してくたくたの金曜日の夜。夜空も見上げずに家路につき、帰ってからはnote記事を作成するパワーは残っておらず。十五夜は13日の金曜だけど満月は翌日の十六夜という私にとっては情緒をのせづらい情報過多っぷりに、「あーこれ海を見なきゃやってらんない気分だ」と心身をベッドに投げ出し、今日は二度寝どころか何度寝かもう数えるのをあきらめるほどに午前中はグータラしてました。

ベランダで洗濯物を干して戻ってきた夫に、

「水平線が見たい」

とこぼしたら、「今日の夜はワルイコのライブじゃなかった?  じゃあ横浜のほうに行くなら、ここに行かない?」と提案されたのが、鵠沼海岸にある「映画と本とパンの店『シネコヤ』」。

なんというかもう、好きでしかない空間であろうことは容易に想像できたので、そこから突然スイッチを入れて身支度を開始し、お昼前の電車に乗り、「海! 海!」と鼻歌を歌いながら何回乗り換えたかわからないほどの乗り換えをし(3回目で数えるのをやめた)、久しぶりに海を見に行きました。たぶん、今年初めて。

たぶん、この界隈の主(守護神)

誰かの落し物?

寄せては返す~♪

今日の昼過ぎにアップした「旅する日本語」に参加した記事は、私のほんの気まぐれで書かれました。行きたあたりばったりのほうが、なにが起きるかわからなくてきっと面白いから。たぶんこのスタンスは変えられないし、変える気もありません( *´艸`)

こちらがシネコヤさんエントランス。

海岸を散歩のあとはシネコヤであんぱんとスコーンを食し、アップルジュースとミネラルウォーターでひと息つきました。

奥のカフェスペースには雑誌や漫画、小説に詩集などが所狭しと並べられており、さながら秘密の部屋へさあどうぞ♪ 的な素敵空間でした。

シネコヤでは「愛がなんだ」という映画を観ました。

生きることに不器用な人たちが恋愛を通じて傷つき傷つけられて、少しだけ成長する、その痛みと二度と戻らない「うつろう心」を響き合わせて。でも決してそれは整ったハーモニーなんかじゃない……という感想を私は持ちました。カメラの長回しのシーンが多くて、役者さん一人一人のレベルも高く、丁寧に作られた印象を受けました。

上映終了後に「ゔあぁあー切ねぇー切ねぇー」を鵠沼海岸の商店街で連呼していたのは私です毎度お騒がせしております。

そして夜になって桜木町に移動。今日のメインイベント、ワルイコライブ@横浜野毛ボーダーラインです!

本当はセットリストを記録しようと思っていましたが、いざライブが始まると演奏&トークに夢中になってしまい、ノリノリで足踏み手拍子体ゆらゆらさせていたら、その辺はごっそり抜けました。

ワルイコのライブに行くのは半年ぶりなのですが、ゆったり穏やかに時間と音楽がケンカせず溶けあって流れてゆく空間が、とても心地よかったです。新曲もバッチリ聴けましたし、ライブならではのあれこれ(私の大好物)にも出会えたし、そのあれこれの中でもルキノさんの「間違えてないもん♪」のかわいさにノックアウトされました。

そうなのです。ライブにおいて何が正しいのかと問われれば、譜面通りに演奏することではなく、正確性よりも重視すべきは雰囲気をいかに非日常の感覚として楽しめるかだと、私は思っています。そういう意味で今日のライブにはどこにも間違いなどなかったのです。

自分自身が若かりし頃(うぅ……)少しだけ演劇人だったこともあって、舞台やライブは観客が「ラストピース」を握っていると私は考えています。ゲネプロにもリハーサルにも、観客の手拍子などのアクションはありません。だから、「その場にいるみんなで一つの空間を作り上げる、秘密を共有できる」ことができるんだと信じています。

とにかく楽しい時間でした。実はかなりの割合でミュージシャンとして活動する方々が来ていたので、とても濃度が高い場だったのでは……と、ニマニマしながら、帰りの電車に乗っていました(大丈夫、危なくないよ。)。

歌の力、笑顔の力を間近に感じられて、ふくふく充実したひとときでした。

改めて、楽しい時間と空間をご一緒できて嬉しかったです。ワルイコのみなさん、あの場にいたみなさん、ボーダーラインのマスター、ありがとうございました!

さて、それでは三連休開始、のびやかに過ごしましょう。おやすみなさいませ。

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笹塚 心琴
よくぞここまで辿りついてくれた。嬉しいです。

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