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僕は君の隣に立てない~才能と立場、そして愛のはざまを駆け抜けた彼と私~

明けましておめでとうございます。ツインレイ・ライトワーカーⓇあかりです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年もコツコツと、できるだけ皆さまにヒプノセラピーの体験談をご紹介していきたく思っています。
私たちのヒプノは、アセンションへ、そして統合へもっとも効率的なヒプノだからこそ、今年もどんどん皆さんにその良さを知っていただきたい!と😊

今回の講座生さんは、サイレント期ももうそろそろ終わりに近づいている方。Bさんとさせていただきます。ツインレイ・プログラムを通じて、いつしかサイキックは爆上がりしていきます。すると、お相手がBさんへ想いを寄せるとき、すぐにその波動をキャッチできるようになったり、彼が何を思っているのかなど、感情的なものもわかるようになってきます。

なのに。

なのに、なかなかサイレントが明けません。
むしろ、なんとなしにふてくされ、ヤサグレ感のお相手が出て来ます。

今や軽やかに過ごしているBさんに立ちはだかる二人の間の壁は一体なんなのか、見て行くことになりました。

滋賀から京都へ出向く一行

Bさん、とてもお上品にそぞろ歩いています。八掛が赤い着物を着ています。そう、飛んだのは日本、戦乱の世に入る前?でしょうか。
Bさん、とても美しいです。その後一行は、チンドン屋のような華やかさもあります。もちろん、その時代にチンドン屋などはありませんが…。しかし、武器など腰につけていないので、やはり芸人のグループのようです。

「Bさん、あなた…もしかして、他の方と少し身なりが違いますか?」あかりがふと質問をします。
「はい、私、日本人なのにどうやら瞳が瑠璃色をしたとても珍しい眼力を持っていたようなんです。」

しかし、彼女は元は大原の辺りの出身だと言います。なぜ滋賀の方から京都に入ろうとしているのでしょうか。しかも、Bさんは「何かを隠す」ために、あえて芸人のグループのふりをしている、、、と言ったものでした。

この子は、何者?

Bさんは、もとは大原で育ったようです。しかも、孤児で老夫婦に拾われて一命を食い止めた少女でした。老夫婦は、この少女を見つけたときに、不思議な感覚を覚えます。
「瑠璃色の瞳をしたこの少女は、果たしてこの世の者なのだろうか…」
美しいこの少女、黒髪なのに髪も透けて見える時もあり、なんだか髪がかった感じも時折ありました。

それでも、地域の子どもたちとすぐに馴染み、眼の色が違っても差別など受けることなく、また老夫婦の愛情を一心に受け、スクスクと成長していきました。

「あかりさん、私の横にいつも私を守ってくれる男の子がいます」
いじめられることはなかったものの、外部から村に入って来た者達から何か攻撃を受けたらいけないと、いつもBさんを守ってくれるちょっと大柄な同年代の少年がいました。
シルエットだけ見ると、弁慶と義経のような感じです。

そう、この少年こそ、Bさんの今世のツインレイのお相手でした。
少年は、瑠璃色の人の少女が危ない目に合わないように、いつもSPのように影武者のように寄り添い、守ってくれていました。もちろん、二人にはただ純粋に「大切な友だち」と言った子どもの無垢な想いだけが佇んでいます。

雨の日も風の日も、飢饉のときも、少年はこの老夫婦と少女を守り、彼らはなんとか生き延びることができました。

しかし、少女はやはりなんとなしに不思議が力があったようです。
少女が行くところはどこでも、草木が元気になったり、老夫婦だけでなく村の人々に生き力を与えているようでした。特にお月様との相性がいいのか、満月が燦々と光を降ろす中で少女の瑠璃色の瞳は更に輝きを増しました。
「この子は一体何者なのか?」
いつしか、少女の噂は大原の集落を超えて京の都へも伝わることになります。

国のために

Bさんは、次第にその霊性が都に広がっていくのを恐れました。
そして、外に出ることを控えるようになりました。しかし、京の都で陰陽道をしている役人からのおっ達しが来るまでに、そう時間はかからなかったようです。
「国のために、その霊力を使ってほしい」
Bさんは否応なしに、老夫婦、少年、そしてその村から引き離されることになりました。

誰も望んでいなかった、突然の別れ。
「瑠璃色の目をもってしまったがために」「特別な能力を持ってしまったがために」、少女は滋賀に近い京都のある地域に、修行に連れて行かれることになります。

しかも、割と突然役人が訪れ、別れを惜しむ間もなくBさんを連れて行くことになりました。少年は丘の上から悔し涙と惜別の涙をただハラハラと流すことしかできませんでした。老夫婦は、「いつしかこんな日が来るのがわかっていた」とばかり覚悟は決めていたものの、少女が去った後、おじいさんは一気に生き力を失い、病床に伏せるようになってしまいます。

「お前は周囲の人々にたくさんの光を注いでくれたね、ありがとう。でも、どうやら神様は、お前のその能力をもっと多くの人に注いでほしいようなのだよ。お前ならできるだろう。そして、それがお前の定めだったのかもしれない。だから。悲しまずに、前を向いて進みなさい。ジイ様とバア様は、いつもお前を想って夜空を仰ぐ。だから、お前も寂しいときはどうか月を眺めて欲しい。私たちがお前に愛を送っているからね」
この少女、文字が読めるほどキチンと教育も受けさせてもらったのですね。おじいさんが届けてくれた手紙を、何度も読んでは涙を流しました。
しかし、その後まもなくおじいさんは息を引き取ります。

月を眺めて。想いの丈を。

絶望に暮れる少年。同時に何の能力もない自分を恥じ、存在価値のない自分を責め立て始めました。どうやってこの悲しみを対処したらいいのか…やりきれない思いが交差したようです。

「あかりさん、彼、なぜ私が村を去るのを止められなかったのか、自分の無能さをずっと責めています。俺なんか…って、ただ後悔の念ばかり…」

しかし、少年とBさんは不思議と月を見上げるたびにお互いの想いを届けていたようでした。
「あなたを心から大切に想っている」
誰にも言えないこの想いを胸に秘め、少女は陰陽師でしょうか、国を支える影の霊能者としての訓練と修行を何年もこなしました。時に歯を食いしばり、時に涙をこらえて。当時、女性の陰陽師はいなかったと思うのですが、Bさんの類まれなる能力は巫女としての官職だけにとどまらなかったようです。そうして何年かが過ぎて行きました。

もう、村には帰れない

そうして、Bさんは滋賀と京都の境で修行を終え、芸人のグループのふりをして京入りを果たします。しかし、それは、もう二度と村に帰れないことを意味していました。京入りしたBさんは、次第にその頭角を現しはじめます。Bさんの手柄で、日照りの害、水害、疫病など様々な問題が解決されるようになってきました。Bさんはいつしか、巫女の中でもトップの座に就くほどの実力を確立するようになります。

その間、おばあさんも息を引き取ります。もちろん手紙のやりとりはできず、亡くなったことのみ、国から知らされたといったもの。
「あの人に会いたい。でも、ジイ様もバア様ももういない。巫女になった今、私はもうあの人との世界も絶たれてしまった…」
ただ、絶望のなか、それでも粛々と任務をこなすBさんでした。

Bさんの想いと裏腹に、Bさんの活躍は村にも届くようになります。
「瑠璃色の瞳のおらが村の少女は、京の都でトップの巫女になった!」
村人たちの喜びの裏で、少年はいつしか、「僕はもう二度と君の横に立てないのだ…」と二人の運命を悟ります。

いつか帰ってくると思っていたのに。
また僕があの子を守ってあげたかったのに…

彼の悲しみと絶望がさめざめと入って来たとき、彼がもう月を見上げるのを止めてしまった瞬間を、巫女のBさんは気づきます。
二人の絆が途絶えた瞬間でした…

君の横に立ってはいけない

「あかりさん、彼、私には叶わないって想いを引きづったまま、過去世を終えたんですね…。私はそんな実力とかなんとか、関係ないし気にしていなかったのに。しかも、今だって私貧乏一徹で、彼はずっと成功しているのに…」

お相手は過去世で、「この子の才能には叶わない」と言う自分の能力の低さを恥じていました。二人の関係に力関係を持ち込んだのです。しかし、これは男性ならなおさらなのではないでしょうか。彼女に頼られたい、彼女のために頑張りたい…そういった純粋な想いが断ち切られたのですから…

だからこそ、実は今世も、この方は「自分はだから、彼女の横には立ってはいけない」と言う誓いを立てて転生をしていたのでした。
彼に意識を合わせても、今なお「どうせ僕には無理だ」と言った悲しみとヤサグレ感が入って来ます。

さぁ、これを潜在意識の領域で挽回していけるのが、ヒプノの凄いところ。何度も愛を送り、対話を重ね…その中で少しずつ心を開いてきたお相手。しかし、この「君の隣に立ってはいけない」は、かなり強力!

でもね、これはBさんの中にもある何かなのですよね。
「え…?私の中にある何かが彼の意固地を反映させているんですか?」
しばらく沈黙に…。

やらされているんじゃない、やりたかったんだ

「あ!」
Bさんが何かに気づきます。

「私、京にいる頃、いつも怒っていました。
神事、大好きだったのに、いつしか『やらされている』ばかりが先行し始めて、なんでこんなにやらされなくちゃいけないのって、私もヤサグレていました!」

Bさんは、当時大変な霊力の持ち主でした。
大原にいたころ、彼女が愛でた花々は更に美しく生き生きとなりました。それが楽しかったのに。
いつしか、みんなにかしずかれるようになって、大好きだったエネルギーを操ることが仕事になって義務になって、彼に会えなくなって。そして、関係も途絶えてしまった。本当は大好きな神事だったのに…

「初心に帰ろうと思います」
過去世の少女が穏やかな笑みを浮かべ、真摯に神ごとに向き合うようになったとき、夜空から光がキラキラと降り注ぎ始めます。
少年の心にも穏やかさと健やかさが戻ったのです。そして、おふたりの過去世が幸せのパラレル世へとシフトした瞬間でした。

さあ、セッションを終えて振り返ってみましょう。
目の前の事象は、すべてが自分の何かを反映しています。そう、問題は外部のどこにもないと言うことをBさんが悟ったとき、おふたりの関係にまたひとつ、動きがありました。宇宙の采配、にくいですね!

では、本日もどうもありがとうございました。



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