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私は逃げない~すべてが同じ着地点であるならば~

ご来訪いただきありがとうございます。ツインレイ・ライトワーカーⓇあかりです。

本日のご相談者様は、すでに占い師として、すでに活躍している女性。占い師さんとして店頭でも顧客数を増やしていて、この方目当てに毎回新幹線に乗って占ってもらいに来るリピーターさんもいるのだとか!なのに、どうもお顔が曇っています。なぜでしょう。本日のご相談者さまをUさんとさせていただきます。

Uさんは最後の最後で、ご自身の導き出す結果や答えに自信を持てないでいました。「これでまた失敗したらどうしよう…」

実は最近、Uさんは占いの時に誤鑑定をしてしまったと言います。しかも、その後のフォローが上手にできず、結果として言い訳を重ねてしまったり、上手に立ち回れず逃げるような態度をとってしまったのです。その一件でお客様の信用を一気に失ってしまったことが、その後のUさんのトラウマとなってしまい、お客さんをとれなくなってしまったと言うのです。

私から見てもUさんのチャネリング力、繋がる先の高次元さは目を見張るもの!そしてUさんが自信を喪失していくにしたがい、せっかく再会できたお相手ともギクシャクしだし…泣きっ面に蜂!と言ったところでしょう。

その心因を見るために、宇宙に繋がりながら過去世へと旅することになりました。

星降る砂漠の夜。

乾いた空気。瞬く星。満天の夜空に、何でしょうか、宇宙船?大きな光が上空で待機しているような映像が入って来ます。Uさんは古代エジプトにいるようです。古代エジプトの砂漠に大きな円陣を組む、装束を来た人たち…なんだか、神官たち…?とてもかなりの人数で円陣を作っています。

「星と私、コミュニケーションをとっているようです」と、突然話し出すUさん。

どうやら、古代エジプト、歴史書にも出てこないぐらいの昔、多くの神官たちは宇宙と交流しながら、国を治めていました。彼らは一般的にシャーマンと呼ばれている人たちかも知れません。
彼らが宇宙の叡智を降ろし、王がそれに従い、灌漑などの事業もすべて星とともにやっていました。

この夜は、やはり治水についての叡智と宇宙からの光の援助を降ろすために、多くの神官が砂漠に集まっていました。

村から出てきた少年


1897年 油彩、キャンバス 1255×720㎜ 国立ロシア美術館(サンクト・ペテルブルク)


「あかりさん、『学校の入り口で』って絵画、ご存じですか。ベルスキー?リアリティ画家です」
え??見たらわかるかもしれません。でも、…どんな絵でしょうか?

それは、19世紀の終わりにロシアの画家によって描かれたもの。
風俗画を書くことで、当時の世相や人々の機微を描いています。この絵の中の少年、中に入るのを躊躇しています。この子の服装は、同級生に比べると大変みすぼらしく、杖を持っている様子から、山間部の農村から都会の学校に初めて来た子だと考えられます。村では、みんなに応援され、カンパが集まったことでしょう。村民から一心に期待を受け、何週間もかけて山を下りてのかもしれない。しかし、いざ村の学校に着くと、教室の子たちは都会育ちの華やかさがあり、少年とは一線を画す階級の高さも感じます。場違いなところに来てしまった…自分のあまりのみずぼらしさに、教室に入れないでいる少年の姿があります。

「私、このエジプト時代、ナイルの川を伝って、何週間も歩いてきたんです。村の期待を一身に背負って、神官学校に入学したんです。
でも、私もこのロシア絵画の少年のように、いざ学校に着いたら、田舎者の私はただ委縮しちゃって、常に怯えていたようです。場違いな田舎者で、馴染めないし、疎外感を受けていたんです。」
少し声を震わせながら、そしてその頃の押しつぶされそうなプレッシャーに耐えながら、Uさんが言葉を紡ぎます。

「あぁ、私、期待されて、その期待に応えようと努力するのが、辛かったんだ…。私も頑張っていたけど、力及ばなかったんだ」
何かが込み上げてきます。

儀式


神学校を卒業したばかりの、まだ半人前の神官であるUさん。しかし、その夜は、大変な儀式が舞っていました。
神官たちがみんなで円陣を組み、宇宙と交信します。そのとき、神官の一人一人宇宙から叡智を降ろしていきます。その叡智は、パズルのようで、各神官の叡智を組み合わせると、答えが浮かび上がる壮大なタピストリーのようなものが現れると言います。今で言うと、天文学の範疇を担っていたのかもしれません。

失敗してはいけない。
ヘマをしてはいけない。

しかし。
Uさんの番が回ってきたときでした。

叡智をきちんとした形で降ろせなかったのです。
それは、パズルは出来上がっても、浮かび上がる答えに誤差が生じます。

結果として、Uさんの降ろした叡智のせいで、エジプトは大洪水に見舞われ、多くの人が命を落とすことになりました。

逃げるしかない

「私が…私が、間違えちゃったからなんです…!」
一度の失敗が、多くの命を失う大災害となり、その収集にも手間取り、歴史書には「~の災害」みたいに歴史に残るほどのものになったようです。

不思議なことに、Uさんのミスを責める同志や上司はいませんでした。
しかし、自分が犯したミスにいたたまれなくなり、Uさんは町を逃げ出します。ここ、カイロじゃなくルクソールにいたようです。そう、Uさんはルクソールを、身一つで夜のとばりを駆け抜けました。

「もう嫌だ!」
町から町へ、村から村へ。

ある村に辿り着いたとき、Uさんは一人の女性と出会い、家庭を持つことになります。しかし、Uさんはルクソールで何をしていたのかを奥さんに語ることはありませんでした。ルクソールでの出来事を、墓場に持って行こうと決めていたようです。

「私、だから、奥さんにも、村の人にも言い逃れと言うか、嘘をあてがっていたんです。自分の過去を知られたくなくて。」
自分を繕うための方便でもありました。

全てが最高の着地点への通過ポイント

Uさんは、流れ着いた村で所帯を持った後、とても穏やかな人生を終えることになります。Uさんは望み通り、過去の挫折を墓場まで持って行くことに成功しました。

しかし、一抹の心残りがUさんを襲います。

「村からルクソールの神学校に行ったのが、本当に恥ずかしいことだったのか?」
「神官で失敗したことが、本当に情けないことだったのだろうか?」

ホロホロと涙が伝うUさん。「私、頑張ったんです。村で神童って言われて、期待に応えようと必死に勉強しました。神学校でも、本当に頑張って修行をしたんです。」

ならば。
もう、どんな結果になろうが、あなたはあなたを生きたのですよね、Uさん。恥ずかしいことは何もない、何が起きようが、すべてが最高の着地点に続くための通過ポイントなのですよ。

「あぁ、私は、自分自身に辱めを与えながら、余生を送っていたことを悔やんでいます。だって、私あんなに頑張ったんだもの。それで十分だったんですよね…。」
安堵の涙ののち、ようやくスッキリした!と言った面持ちに戻られました。

私は逃げない

Uさんは、今まで何かあると逃げ出してしまったと言います。「頑張っても報われない自信があったんです。ならば、ことが大きくなる前に、逃げた方がいいって思って…」

でも、今は違います。
「逃げようが逃げなかろうが、着地点が変わらないなら、勇気をもって現実に向き合ってみようかな…。逃げない選択で、自分を生きてみたいって思えるようになりました。」

今、Uさんの占いの部屋は、以前のように盛況を取り戻しています。「そこでどんな鑑定をしても、すべてが宇宙の采配だから。私、とことん大好きな占いで魂を輝かせます!」
後日、明るいお顔で話されたUさんでした。
お相手との関係も、Uさんが「逃げない」と決めると、お相手にも覚悟が入ると言うもの。以前よりも頻繁に連絡をしてくるようになり、こちらも順調に回り出したとのこと😊

これは、ひとつの覚悟でもあるのでしょうね。「逃げない=向き合う」これは、使命においてもパートナーシップにおいても、同じのようです。

本日も最後までどうもありがとうございました。


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