神様、お願い!彼に会わせて‼~彼に会えるなら、どんなことも…~
ご来訪いただきありがとうございます。
~心に、あかりを~ツインレイ・ライトワーカーⓇ、ヒプノセラピストあかりです。
笑顔がとても愛くるしい、聡明、だけどその無垢な笑みについ引き込まれてしまう…そんな女性が本日のクライエント様です。Tさんとさせていただきます。
とにかく、溢れんばかりの笑顔が魅力的ですが、その裏には多くの苦労がありました。その中でも状況を受け止めご自分なりに納得させ、起きたこと自体を許容する…そうやってTさんは目の前のことに対処してきました。「私たぶん、多くの人が苦しいと思っていたことを、苦しいと思わないでこなせていたかもしれません。」
人のために尽くしてしまう
ひとつ、気になることがありました。Tさんは、気づくと今辛い人や頑張っている人を引き寄せてしまうのです。そして、そのような問題を抱えている人、でも必死に頑張っている人を見ると、「助けたい」と色々なことをしてあげてしまうのです。しかし、知らぬ間にお世話をしているほうの自分が壊れてしまう…そんな流れが常にありました。
もちろん、惰性で生き、努力しない人には手を差し伸べません。しかし、助けてほしいと感じている人には、「私は頑張って来た…」と言った苦労の部分が外れてくれればいい…そんな想いで手助けをしていたのに。その人たちの、今までの苦労や苦悩、気持ちが楽になってくれればいいと思ってやっているのに、だんだん依存されてきたり…
「私、絶対に何か深いブロックがあるはずなんです!それを癒したくて…
そうしたら、お相手に対するご自身を下げずむ思いも薄まるかもしれません。Tさん、相手が素敵すぎて、「私なんか…」と一緒にいたらご自分が辛くなり始めてもいたのです。
それらの心因を見つけ、癒すべく、過去世へと飛ぶことになりました。
ラブラブの若い恋人たち
あぁ、かぐわしい香り!
バラが近くに咲いているのでしょうか。…ヨーロッパにいるようです。
Tさんのお顔がほころびだします。
優しい表情をした男性が、バラの花を眺めながら穏やかな笑みを讃えています。
「彼です!」
お相手は、タロットカードでいうナイトのような方。Tさん、これから下に降りて行こうとしています。そう、ふたりはこれから会う約束をしているのです。
嬉々として、身支度を整えるTさん。Tさんは、ブロンズの髪、赤茶の茶色の瞳。10代後半から20代前半の貴族のお嬢様。お相手もちょっとお年は上でしょうか。1~2歳の違いはあるようです。
結婚しているわけではないのですが、もう指輪をもらった関係です。ちょっと昔のヨーロッパで、こんなステディということは、もう結婚を前提におつきあいしているのでしょう!若い恋人たちは、今を満喫し愛を謳歌していました。どうでもいいような、くだらない話で大笑いし、ただ会えるだけでも魂が弾けそうなほど嬉しい、そんな若き恋人たちの甘酸っぱい青春を垣間見たのでした。
何も悪いことをしていないのに!
しかし、時を進めた途端、Tさんの笑顔が歪みます。笑みを讃えたお顔はこわばり、震えがこちらにも伝わってくるほど…
何があったのでしょうか。
「Tさん?今、どこにいますか。」
「牢屋の中にいます。」悔しさと怒り、そして絶望が心を大波のごとく寄せてはひいてを繰り返します。
「お相手は?」
「いません。どこにいるかわからない。一人です。何もしていないのに…‼」嗚咽と共に、涙がとめどなく溢れるTさん。
一体何があったの?
あの幸せだった時代から、10年ほど経っていたようです。牢屋の番人の男性は、卑しい笑いを浮かべています。面会の人に会わせてもらえず、この状態は1年ぐらい続いているとのこと。寒い、でも、悲しすぎて何も食べたくない…。
神に祈りを捧げようとも、ミサすら参加させてもらえない。
Tさんの涙が止まりません。
「手の届かない所にある、天井近くの窓から光が入ってくるんです。高いところにあって手が届かない。でも、それだけが頼りだったんです。」
もう一度、会いたい。死ぬ前に会いたい。
微かな望みに、窓から差し込む光は届く由もありませんでした。
彼に会えるなら、何でもするから。
次に時間を進めたとき、Tさんは神と共にいました。雲のうえに漂い、天使たちに抱かれています。あぁ…この世での生が尽きるまさにその瞬間にいます。
そんな状況でも、Tさんは人生をやり切ったのではなく、悲しみの中、最後までひたすら願っていました。しかし、ただお相手に会いたい…では、ないようです。
…どうやら、お相手は策略の罠の中でTさんに疑いを持ったまま亡くなったようです。Tさんも、彼に信じてもらえず、身内からも見放されて、孤独に一生を終えたことがわかってきます。
お願い、信じて。
彼に会いたい。神様、お願い。
彼にもう一度会えるなら、何でもするから、会わせてほしい。
私が死ぬときは、どうか私を信じて見守って欲しい
彼に、もう一度会えるなら…。
その願いを残して、Tさんの魂は静かに天へ召されていきました。
木綿の白いワンピース?
お相手に最後まで会えなかった過去世もあれば、お相手といつも一緒だった最高最善の過去世もあります。Tさんの昇天を見送った後、私たちは最高最善の過去世へと時空を進めることになりました。
磯の香り?明るい陽射し。カラッとしたいい天気。港町にいるようです。
人はまばら、少し錆びれているような感じもありますが、先ほど見た町ではないことだけはわかります。
なんと!Tさんは、白い木綿のシンプルなワンピースを着ています。え?…貴族のお嬢様、だったのに?…先ほどまでのTさんとは打って変わって、明るい表情です。
お相手は、ちょっと離れたところで、何か作業に追われています。ナイトだったはずの彼も、作業用の簡素なシャツを着ています。
ふたりは一緒に暮らしており、海のものをとったり、小さな男の子と楽しく暮らしています。あぁ、子どもが生まれていたんですね!つつましやかな生活で、確かに狭くて小さなお家ですが、追い詰められたりといった影もなく、楽しく暮らしている様子が見えてきます。
「Tさん、この息子さん…」
そう、この子こそ、今世のTさんの息子さんです。
天使のような屈託ない男の子。優しくハグをして、先ほどの過去の傷を癒してもらいます。同時に、メッセージが届きます。
「そのままでいればいいから、僕が守るから大丈夫だよ。」
純粋無垢な魂のTさん、ありのままのTさんでいると、陥れられたり嵌められたり利用されてしまう…。だからこそ、息子さんが言ったのです「僕がいれば大丈夫だよ。」
息子さん、Tさんの苦悩をわかっていたのですね。Tさんの優しさに付け込んで依存しようとする人たちがいたことを。
ママ、いつも一緒だよ。
息子さんとの魂のハグは、星がひとつできるかぐらいの大きな光を発しました。そして、その光で、Tさんは傷を癒すことができたのでした。
見えてきたこと
息子とTさんを囲むように最高最善の過去世のお二人が後ろから優しく抱き留めてくれています。とっても大きな光が瞬いています。
すると、最高最善の過去世のお二人へ質問をする中で、わかってきたことがありました。
貴族だったころ、ふたりは権力抗争に巻き込まれたこと。ふたりで必死に戦ったけど、結局国を治めることができなかったこと。家族に話し、一緒に逃げようと提案したものの、欲にくらんだ一族はそれを拒否し、ふたりだけ、身一つでこの港町に逃げてきたこと。すべてを捨てて「自分だけになった」からこそ、この尊い世界を立ち上げることができたということ。
あかりがそっと聞きます。
「このとき、幸せになるために、交換条件のような自己犠牲はありましたか。」
なぜなら、もう一つの過去世で、「彼に会えるなら、何でもする」と言った願いのための交換条件的な自己犠牲がTさんを支配していたからです。
「まったくないです!」
明るくあっけらかんと答えるTさんがいました。
ふたりの光を広げなさい
こちらの世界に帰る前に、高次の存在からメッセージをもらいます。
お相手の姿をした高次の存在が現れます。おふたりが手をとりあったときでした。お二人の手から強い光が広がり、あたりの草原が黄金色染まっていきます。
「あぁ、ナウシカの世界みたい!これから想像もできないような凄いことが起こるみたいです!」Tさんが未来から流れてくる波動を捉えています。すべての苦しみも悩みも、すべて光に変わっていく瞬間でした。
Tさんはゆくゆくはライトワーカーへと舵を切りたいと思っていました。しかし、もともとスターシード体質であったこと、エネルギーに敏感で常に生きづらさを感じていたことが、Tさんの現実創造の垣根を作っていたものです。そんなTさんを尻目に、高次の存在は、粛々と伝えて行きます。
これからは何か特別なことをするのではなく、ただ二人がともにあればいい。宇宙の意志で守られているふたりは、ただ存在するだけでいいのだということを。
二人の想いから生まれた光が、周囲に広がっていったとき、人々に光を届けるということを。それは、今までこれが幸せだと思い込んでいた苦しみを溶かすような、大きな光であり、その宇宙的な光は、出し切って枯れることなどなく、永遠に溢れ出る光であるということを。
大変なスケールの大きいお役目を聞いて、Tさん以上に驚きと感動が交差したあかりでした。しかし、同時にTさんが「自分を生きる」ことへ舵を切ったきっかけでもありました。常に生きづらさを感じていた無垢な女性が、大きな助走を始めた瞬間でした。
セッションの振り返りで、ふとTさん。「あ…働きかけても、決めるのはその人。情けをかければかけるほど、私、消耗していただけだったんですね。」
そう。情けではなく、ただ祝福を。ただ彼らに幸せを祈る…、そのスタンスでいいのだと、ふと俯瞰できたTさんでした。
では、本日も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。