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死産に立ち会った医療従事者の驚きの態度

もう10年以上前のこと
私の子はお腹の中で8ヶ月の生命を終えました。

死産処置の後、助産師さんがハイ終わりましたよと、何も無かったように私を部屋に送ろうと、車椅子に座らせてくれました。
処置といっても、ほぼ普通の出産と同じ、経膣分娩。痛くて悲しくて辛くてぐちゃぐちゃ。
出産したら子供をハイ、元気な赤ちゃんですよ、とかって抱っこさせるのに、死産は何もなし。鳴き声もおめでとう!ももちろん無し。誰1人喋らす。生と死ではこんなに対応も違うものか…

「会いたいです。」やっとの事で私がそう言うと助産師さんは私に、「あら、見たいの?」そう言ってバットに無造作に入れられた我が子を、「ハイ」って、何かモノのように目の前に突き出しました。

見たいだって…会いたいって言ったのに。
小さくてかわいい女の子。
ちゃんと赤ちゃんの姿と肌の色をしてる。呼吸してないけど。

いろんな感情でぐちゃぐちゃなのと、助産師の態度に驚いたのとで、体が硬直して、それ以上何もできませんでした。

なんであの時抱っこしなかったんだろう。
なんで抱っこすらさせてくれなかったんだろう。

今でも思います。きっと、ずっとそう思い続ける。

同じ医療従事者として、こんな態度、対応をする人がいることはとても驚いたし残念でした。
私と同じような思いを他の人もしていたら、それはすごく悲しい。

今日はそんな感情がふと湧いてきて、その感情に寄り添って過ごす日。命日でもないけど、そんな日もあって良いですよね。

一つの命が無事生まれてくるって、本当に奇跡です。

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