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今朝、りんごを剥こうとしてピーラーを探したのですが、見当たらず。仕方なく包丁を使って剥き始め、ふと娘のことを思い出しました。

あの頃、娘は中学生。家庭科の評価はいつも低く、特に手先を使う作業は苦手でした。筆圧も弱くて、細かい作業が苦手。そんな彼女の中学時代、家庭科のテストで「りんごの皮剥き」が課題に出ました。包丁でりんごを剥き、その仕上がりを先生が採点するというもの。娘につけられた評価は最悪でした。「くだらない」と思いつつ、「気にしなくていいよ」とだけ伝えました。

その先生、テスト後の時期には放課後に赤点の子たちを居残り勉強させて(させてくれていたのですよね)よく怒っていました。「先生の子、保育園で待ってるんだから!」と中学生に向かって叱る姿は、今考えてもなかなか衝撃的です。

りんごの皮ひとつで何が分かるんでしょう。
きれいに剥けたからって、人生の成功が保証されるわけでもなし。
娘は今、自分の不器用さも含めてちゃんと自分らしく生きています。

結局、ピーラーはどこにも見当たらず、包丁でりんごを剥き続けました。

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