教室に入れないのなら、別室登校したほうがよいのか?
息子は夏休み明けの行き渋りから、不登校になりました。学校を休む日が多くなり担任の先生も心配してくれていたと思います。そんな先生からある提案がありました。
『別室に登校してみませんか?』
別室登校とは、学校内の別の教室や空いている部屋で少人数や個別で活動をすること。何をして過ごすのかは学校や子供によって違います。通常の授業を受けられなくても別室登校すれば出席あつかいとなります。
息子の学校の別室登校では、行きたい時や行けそうな時に登校する。そこでは勉強しててもいい、読書しててもいい他に何をしててもOKでした。ただ、別室には他の子供も来ているので静かに過ごすことが条件、これがこの学校の別室登校のルールでした。
別室登校し始めた息子
学校を休む日が多くなった息子は先生の提案で別室に登校するようになりました。他の子供が授業を受けている時間帯に息子はこの別室でプリントをしたり、自習したり、先生や友達と話をしたりしていたそうです。
別室には同じように不登校の友達が通っていました。同じクラスの友達A君は息子よりも早い時点で不登校になり、別室に通っていたそうです。
友達と一緒なら息子も別室登校出来るかもしれない。別室で勉強できるかもしれない。別室登校も楽しいかもしれないと私も息子も淡い期待をよせていました。
登校する日時を決めて週の半分数時間だけA君と一緒に別室登校をしていました。
そして息子は『友達と一緒に行ったよ』『勉強も一緒にしたよ』『楽しかったよ』そんな話を聞かせてくれていたのです。
こうして別室へ登校する生活が1、2ヶ月ほど続いていました。
別室登校はいい事ばかりではなかった
別室での過ごし方は、息子とA君だけで話をしたり、プリントしたり、担任の先生が別室に来てくれることもあったようです。
そこはA君と息子のために担任の先生が用意してくれた教室した。だから、この別室には他の生徒はいませんでした。
始めこそは3人で楽しく過ごしていたようですが、徐々に状況が変わっていったのです。A君と約束した日時に息子は登校しなくなっていきました。
あとでわかったことですが、担任の先生は息子とよりもA君との方が仲がよかったようなのです。そして彼ら2人はすでに信頼関係が出来ていました。
2人が学校以外でも会ってたとか、一緒に何かをしていたとかそんな話を息子にしていたそうです。
仲間はずれとまではいかないものの、息子は3人でいると疎外感や孤独感があったのかもしれません。
そして私はこの話をスクールカウンセラーさんに相談しました。そしたら『3人で会うのは止め、先生と息子2人だけの信頼関係を作って行きましょう』とアドバイスをうけました。
しかし、事態は遅かったのです。
その頃から息子は別室にさえ登校しなくなりました。
まとめ
結局この担任の先生と息子の信頼関係はこれ以上作り上げることは出来ませんでした。
そしてこの頃から息子はA君の話もしなくなり、会うこともなくなりました。彼がその後再登校出来たのか、高校に進学したのかはわかりません。
息子は新しい学年になり、新しい担任の先生と信頼関係を作り上げていきました。
誰かと一緒だから登校する。誰かと一緒なら勉強する。それなら出来そう!学校行けそう!だけど、不登校は本人が自分で乗り越えて行くことです。
みんなと同じ教室に入れないのなら、別室登校するのも1つの案だと思います。
ただ、別室登校できたからOKではなく、やはり子供が登校したいか、したくないか。勉強したいか、したくないか。
息子は友達がいたから先生や友達に誘われ、しょうがなく行っていたのです。友達と一緒なら行けると本人も思っていたと思います。
しかし、行きたくて行っていた訳ではなかった息子は小さなことでも嫌だな、行きたくないなと思い始め、別室登校もできなくなっていったのではないかと思います。
不登校で悩む親の手助けをしたいと思い仕事、家事、育児の合間に記事を書いています。よろしければサポートお願いします。