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私的プロレス技名鑑㉑水車落とし

今回はプロレス界ではソビエトレッドブル軍団が初披露してメジャーになった、水車落としのご紹介です。

水車落としは、レスリングとプロレスで用いられる投げ技の一種で、ダックアンダー・スープレックス(Duck-Under Suplex)とも呼ばれます。ダックアンダーとは、腋くぐりタックルのことで、グレコローマンスタイルの技術の1つです。

水車落としはダックアンダーで相手に組み付き、相手を前方から抱え込んで担ぎ上げ、後方へ投げ落とす技です。

立っている相手の前方から、相手の腹部に自分の片方の肩を当て、そのまま相手の体を腕で捕らえて起き上がると同時に相手を肩の上にうつ伏せで乗せ、そのまま後方へ倒れ込むと同時に相手の体を反転させて、相手を背面からマットへ叩き付ける必殺技といっていい技です。

掛ける姿勢は選手によりばらつきがあり、相手を両腕で抱える際、相手の体を支えるように添えるだけのものや、逆にしっかりと抱え込む形のもの、相手の片腕を腋に抱え込み片足を片腕で掴んでより強固に固定してかけるもの等があるそうです。

また、投げる時の体勢も様々で、後方に倒れながら相手を反転させて落とす形、その場で大きくジャンプしながら落とす形、大きく投げ捨てて空中で反転させて落とす形、ブリッジで反り投げる形、滞空時間を短くして低空高速で投げる形、逆に長時間担ぎ上げておいてから投げる形、助走を付けて投げ捨てる形もあります。

また、相手の胴を両腕で抱え込んで、肩の上に乗せず、自分の顔の前や胸の前辺りに抱え上げた状態から、後方へ投げ捨てる形もあるそうで、この場合、フロント・スープレックスに近い体勢になります。

水車落としをフィニッシュ・ホールドとしていた数少ない選手の例として、前述のソビエトレッドブル軍団のサルマン・ハシミコフ選手が挙げられます。ハシミコフ選手はダブル・レッグダイブの姿勢から相手を高く抱え上げた後に、右腕で相手の脚を抱え、左手は相手の腕を取るように担ぎ直してから後方に反り投げる形態を採っており、ビッグバン・ベイダー選手を、この技で下してIWGPヘビー級王座を獲得しています。

サーファー水車落とし


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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。