第1章繊維原料編 3. 半合成繊維
天然素材を使いつつ、それ以外の物質を化学的に結合させた繊維なので半合成繊維と呼びます。
アセテート(ジアセテート、トリアセテート)
パルプから取り出されたセルロースに酢酸基を結合させて製造されます。セルロース分子に酢酸基(アセチル基)が2つついているのがジアセテート、3つついているのがトリアセテートになります。酢酸基は石油から合成されていて2つのジアセテートの方が吸水性が高く天然素材に近く、3つのトリアセテートの方は吸水性が劣りより合繊ライクになります。綿や麻、レーヨンほど水を含んだ時の膨潤性や収縮率は低いが合成繊維よりは大きい。まさに天然繊維と合成繊維の間、半合成繊維の性質といえます。
プロミックス
東洋紡が開発した繊維ですが、生産中止で現在は流通していません。しっとりした風合いで好きな繊維でした。
以下、特徴。
牛乳が原料で作られた、半合成繊維。牛乳蛋白とアクリロニトリルとを共重合させて作った繊維。適度な保湿性とシルクに似た光沢が特徴。適度な保湿性はしっとり感につながり、衣料品の他、布団カバー地などに使用されます。
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