【事例】人間関係の辛さに行き詰まった!さてどうすればいい?(3/3)
こころナビゲーターのサービスでお聴きした、職場での人間関係の辛さに行き詰まってしまった綾乃さん(仮名)のお話。どのような展開になったのか、前々回、前回に引き続き、ご紹介していきます。
お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。
こころの自由度
綾乃 「そう、あの〜なんて言うんだろう。あの山のてっぺんに登りなさい。やり方はフリーです、って言われるとすごくいいんです。でも、あの山のてっぺんにこのルートからこの道具を使って、この時間内に登りなさいって言われるとすごく嫌」
綾乃 「で、今どっちかっていうと、そういう環境になりつつあるので。で、多分苦手なやり方になってるのかな」
山根 「なんか。そこは、ここころの自由度をもう少し上げていくと、もっと楽になれるかもしれないですね」
綾乃 「こころの自由度を上げる?」
綾乃 「わたしは、オッケーだっていう気持ちを増やすっていうこと?」
山根 「えっとね〜」
綾乃 「うん」
山根 「今そのなんていうかな。このやり方で、この時間内にとか言われると嫌っていう話されましたよね」
綾乃 「はい」
山根 「で、その嫌っていう感覚がどっから出てくるかっていうと。綾乃さん自身がこのやり方でこうしなきゃいけないっていうのを普段自分にやってるから、それを嫌がってたりする感じかなと」
綾乃 「実は、自分が1番それをやってしまってる?」
山根 「うん。自分に対して」
綾乃 「う〜ん、、、あ〜、でも端的なものはあるかも。そういうのをちょっともうなしにしてっていうのも、自由度を上げる?」
山根 「そうそうそう。自分自身をもっと自由に自由にって」
『ねばならない』をやめていく
綾乃 「ねばならないじゃないってことね」
山根 「ねばならないをどんどんやめていく感じかな」
綾乃 「あ〜、すごくわかりやすい」
綾乃 「うん、あ〜、でもねばならないをやめていくと楽になるな。前もそうだったので。もっと、ねばならないが、きつかったのが。それをやめていって、すごく楽になったので」
綾乃 「ねばならないは、やめる。やめていく」
山根 「うん、そうそう。まあ、綾乃さんのタイプは、『ねばならないをやめねばならない』になりがちですからね」
綾乃 「あ〜!(笑)でもぴったりかも」
綾乃 「あ〜、でも今の言葉。『ねばならないをやめねばならない』は、めちゃめちゃ刺さった。確かに!」
綾乃 「でもね、山根さん。こういうことを言ってくれる人って、周りにそういないです」
山根 「まあ、こんなとこまでね、普段言わないですからね、普通はね」
綾乃 「でもこういうことができる方って。めちゃめちゃすごいと思います」
山根 「あ、そうなんですか」
綾乃 「すっごい救ってもらえると思う。すっごい楽に。あのこの、どうしたらいいんだろうっていう。モヤモヤとかドロドロの中で。『ねはならないをやめねばならない』あなたの場合はねって。さらっと言ってもらえたことが。もうズド〜ンと来たので。あの〜、わたしの当事者の視点からはこれは出てこないです」
綾乃 「すごい!そうか!」
山根 「そうなんです」
綾乃 「何やめよっかな」
山根 「まぁ、あの、普段いっぱい出てくると思うんで。ねばならないは。で、それをやめねばならないじゃなくて」
綾乃 「うん」
『まぁいいっか〜』
山根 「『まぁいいっか〜』の感覚かな」
綾乃 「うん、うん、うん」
山根 「『まぁいいっか〜』を増やしていくといいかもしれないですね」
綾乃 「あ、そうですね。『まぁいいっか〜』そうですね、これが少ないな」
綾乃 「こんなんではダメ、何やってるの。ではなくて、『まぁいいっか〜』」
山根 「それが、簡単にできるようになってくると、多分自由度だいぶ上がると思うので」
綾乃 「うん」
山根 「そうすると。綾乃さんのこころの中の自由度が上がると。あれ嫌、これ嫌が多分減ると思うんですよね」
綾乃 「うん、うん、うん」
綾乃 「ちょっと。早速置き換えよ」
山根 「そうですね。それで、今後どういう展開に変わっていくか」
綾乃 「でも、あの〜、いいこと教えてもらったので。ちょっと次のセッションまで頑張って。あ、頑張ったらダメですね(笑)」
綾乃 「けど、次のセッションまで、『まぁいいっか〜』っていう気持ちを持って過ごします」
山根 「はい」
綾乃 「1個でもそれが増えたら、自分が楽になる」
綾乃 「うん、そうそう」
エネルギーの浪費を減らす
山根 「そう、綾乃さん自身の今日のすごい興味深かったのは。今日のセッションの中であったあの、あの部分をね」
(前回の「こころの中で展開されるバトル」)
綾乃 「うん」
山根 「あの部分が。あ〜、これがいつもこころの中で起こってるのか。大変だなと思いました。これは辛いわって思って。で、あれが『まぁいいっか〜』で簡単に収められたら、すっごい楽になると思います」
綾乃 「うん、うん、うん」
綾乃 「確かにあの葛藤が、『まぁいいっか〜』ってなったら。そうね」
山根 「うん、でね。1番大きな収穫は。あの葛藤って、ものすごいエネルギー食うんですよ」
綾乃 「うん、食ってる。食ってると思う。ほんとうだ。うんうん」
山根 「で、それが、『まぁいいっか〜』で軽くなると。本当にやりたいことにエネルギーを注げるようになるので」
綾乃 「うん、うん」
山根 「結果的には、よりパワフルになるはず」
綾乃 「ふふふっ。嬉しい!それは!」
山根 「余計なところでエネルギー浪費しなくて済むのでね」
綾乃 「あ〜、、、わかりました」
山根 「こころに留めてもらえばいいかな」
綾乃 「うん。あの〜、めっちゃ響いた!『まぁいいっか〜』大事ですね」
山根 「そうなんです、意外とね」
綾乃 「いや、でもその『まぁいいっか〜』が増えてったら、こういう風になるよっていうとこまで言ってもらえたから。あ、じゃあできるかな。だから、それができたら、ちょっと毎日楽になるなっていうイメージができたので。気持ちがすごくね、軽くなりました」
山根 「あ、よかったです。はい、じゃあそれでちょっと過ごしてみてください」
綾乃 「ありがとうございます」
いらないものを捨てて、より幸せになる
綾乃 「すごい!こんなセッションをしてもらえるって」
綾乃 「あの〜、なんて言うんだろう。ちょっとメンタルやられてる人って、産業医の面談受けてくださいって言われるけど。こんな面談じゃないんですよね。やっぱり。だから、あまり解決にならない」
山根 「そうなんですね。でも、まあこんなんできる人はあんまり、いないんだろうなとは思ってるんですけど」
綾乃 「ほぼいないと」
山根 「これね。相性もあるんですよ、すごく。ぼくの場合は、お父さん好きがあるとね。話してても入りやすいんですよ」
綾乃 「なんだかんだ言ってね。遊びにもいっぱい連れてってもらってるし。厳しかったけど、困ったらやっぱり1番に助けてくれる人だったし」
山根 「そこは愛情いっぱいだったんだろうなと思うので」
綾乃 「ただ、愛情の裏返しでめっちゃ厳しかったっていう」
山根 「そうそう、その部分の出方はね、あったので。そこは綾乃さんの中にいろいろ残ってるものはあるけど」
綾乃 「うん」
山根 「まあ、そのいらないものはどんどん捨てていくと、今より楽に幸せになると思うので」
綾乃 「そうですね。今の言葉よかった!いらないものを捨てていけば、より幸せになれるって。ついついため込んじゃうんでね、みんな」
山根 「捨てることも大切」
綾乃 「ね。ほんとに。あ〜、でも気持ち楽になりました」
山根 「よかったです」
綾乃 「うん。『まぁいいっか〜』で行く。頑張らず行く」
山根 「けっこうね。役に立つツールです」
綾乃 「ありがとうございます」
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