パン活日記／優しいありがとう

ここはざっくり言ってどこになるのだろうといつも思うのだけど。新長田か西代か…住所は松野通とある。わたしの殿堂入りをしているこのお店は、街のパン屋さんといった風の、きっと毎日食べても飽きない、日常に溶け込むようなパンを置いてくれているお店だ。気が向いたときにふらりと買いに行く。いつも、ふつうのパンなのにこんなにおいしいなんて…と、感動する。伝えようがないのだけど、ただおいしいパンなのだ。

今日は久しぶりにやってきた。定休日明け９時ごろの店内は、わくわくするような品揃えだった。普段はお昼すぎてから行き残り少ない中から選ぶという感じだったけど、こういう楽しさがあるのかと興奮する。40代のわたしには懐かしさを感じる雰囲気もあって、それがまたいい。今日はサンドイッチと食パンを選びレジへむかう。

お会計はいつも店主の男性がしてくれるのだけど、そのときに言われる「ありがとう」がわたしにはとても優しく聞こえる。心からぽそっと出るような言葉で、だからここのパンはおいしいのかなと妙に納得するのだ。今日も優しい”ありがとう”をもらい、お店をあとにした。

帰宅してすぐサンドイッチをいただいた。具材はツナとハム。ほんとうにオーソドックスなものだけど、めっちゃめちゃおいしかった。子どものころに憧れたサンドイッチってこういう雰囲気のものだったな〜と思い出す。それもなんかうれしい。心身のエネルギーをチャージできた朝食だった。
焼き立てらしくほんのり蒸気のこもった食パンも、また楽しみだ。

松月堂さんでした。
「ありがとう」を聞いたときから応援してます。